CC-RXで扱うセクションについて説明します。
アセンブラが出力するリロケータブルファイルの実行命令、データの各領域は、セクションを構成します。セクションは、メモリ上の配置を行う最小単位です。セクションの性質には、以下の項目があります。
code 実行命令を格納します。
data 変更可能なデータを格納します。
romdata 固定データを格納します。
相対アドレス形式
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・・・・
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最適化リンケージエディタで再配置可能なセクションです。
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絶対アドレス形式
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・・・・
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アドレス決定済みのセクションです。最適化リンケージエディタで再配置できません。
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プログラム実行開始時の初期値の有無です。同一セクション内で初期値があるデータと初期値がないデータは混在できません。一つでも初期値があると、初期値のない領域は0で初期化します。
プログラム実行時における書き込み操作の可/不可を示します。
セクションの配置アドレスを補正するための値です。最適化リンケージエディタでは、各セクションの配置アドレスを、それぞれのアライメント数の倍数になるように補正します。