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2.14.1.2 【IE850A】/【E1】/【E20】/【E2】の場合

IE850Aの外部トレースの設定は,プロパティ パネル[接続用設定]タブ上の[トレース]カテゴリ内で行います。

注意 1.

外部トレースの設定がマイクロコントローラ,およびエミュレータと異なる場合,外部トレースは使用できません。

注意 2.

デバッグ・ツールと接続後,このカテゴリ内のプロパティは変更不可状態となります。

図 2.62

[トレース]カテゴリ【IE850A】

(1)

[外部トレースを使用する]

外部トレースを使用するか否かを選択します。

(2)

[外部トレースのレーン数]

外部トレースのレーン数を選択します。

(3)

[外部トレースの転送速度[Gbps]]

外部トレースの転送速度を選択します。

[自動選択]を選択した場合は,マイクロコントローラ固有の最速値を使用します。

 

トレース動作の設定は,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[トレース]カテゴリ内で行います。

注意 1.

接続したマイクロコントローラがトレース機能を搭載していない場合,デバッグ・ツールと接続後,このカテゴリ内のプロパティは変更不可状態となります(トレース機能を使用することはできません)。

注意 2.

プログラム実行中は,このカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.63

[トレース]カテゴリ【E1】【E20】

(1)

[トレースの取得対象]

トレースを取得する対象を次のドロップダウン・リストにより選択します。

このプロパティの選択肢は,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[マルチコア]カテゴリ内の[デバッグ・モード]プロパティで選択されているモードによって変化します。

-

同期デバッグ・モードが選択されている場合

デバッグ対象コアのみ

現在デバッグ対象に選択しているPEのみを対象にトレース・データを収集します(デフォルト)。

トレース・データ収集後,PEを切り替えてもトレース パネルの表示内容は変わりません。

全てのコア

全PEを対象にトレース・データを収集します。

トレース・データ収集後,PEを切り替えることにより,対応するトレース・データの内容をトレース パネルに表示します。

-

非同期デバッグ・モードが選択されている場合

コア名称

選択したコア名称のトレース・データを収集します。

 

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラがマルチコアの場合のみ表示します。

このプロパティは,すべてのコアが停止状態の場合のみ変更可能です。

注意

このプロパティは,すべてのコアが停止状態の場合のみ変更可能です。
このプロパティの設定は,ユーザ・プログラム実行開始前に反映されます。

(2)

SPIDフィルタの設定

SPIDフィルタを使用した場合,[SPIDフィルタ]プロパティで指定したSPIDに属するトレース情報のみを収集します。SPIDフィルタの設定はSPIDフィルタの選択 ダイアログで行います。

(3)

トレース・データの選択

収集するトレース・データの種類を次のプロパティにより選択します。

分岐を取得する

プログラム実行中に発生した分岐処理の分岐元/分岐先の命令のPC値をトレース・データとして収集します。

データ・アクセスを取得する

プログラム実行中に成立したアクセス系イベントのデータ情報をトレース・データとして収集します。

データ・アクセスの実行アドレスを取得する

プログラム実行中に成立したアクセス系イベントの命令のPC値をトレース・データとして収集します。

ローカル変数へのアクセスを取得する

プログラム実行中に成立したローカル変数へのアクセス系イベントのデータ情報をトレース・データとして収集します。

CPU動作モード遷移情報を取得する

プログラム実行中に発生したCPU動作モード遷移をトレース・データとして収集します。収集した場合,各トレース・データについてCPU動作モードが表示されます。

ソフトウェア・トレースを取得する

プログラム実行中に発生した埋め込み用のトレース出力命令の情報をトレース・データとして収集します。

DBCPを取得する

プログラム実行中に発生したDBCPの情報をトレース・データとして収集します。

DBTAGを取得する

プログラム実行中に発生したDBTAGの情報をトレース・データとして収集します。

DBTAG取得時に実行アドレスを出力する

プログラム実行中に発生したDBTAGの情報を収集する際に,DBTAGの実行アドレスも収集します。

DBPUSHを取得する

プログラム実行中に発生したDBPUSHの情報をトレース・データとして収集します。

DBPUSH取得時に実行アドレスを出力する

プログラム実行中に発生したDBPUSHの情報を収集する際に,DBPUSHの実行アドレスも収集します。

GTMのトレースを取得する

GTMのトレースを収集します。

MCSの分岐を取得する

GTM実行中に発生した分岐処理の分岐元/分岐先の命令のPC値をトレース・データとして収集します。

MCSのデータ・アクセスを取得する

GTM実行中に発生したアクセス系イベントのデータ情報をトレース・データとして収集します。

注意

これらのプロパティを変更すると,トレース・メモリがクリアされます。

(4)

[トレースの優先度]

トレース機能を使用する際の優先度を次のドロップダウン・リストにより選択します。

スピード優先

リアルタイム性を優先してトレースを行います(デフォルト)。

データ優先

データの取りこぼしが発生しないように,CPUの実行パイプラインを一時的に停止してトレースを行います。

注意 1.

このプロパティを変更すると,トレース・メモリがクリアされます。

注意 2.

[データ優先]を選択した場合,トレースを停止する機能([トレース・メモリを使い切った後の動作]プロパティの[トレースを停止する])は使用できません。

(5)

[実行前にトレース・メモリをクリアする]

トレース機能を開始する前に,トレース・メモリを一度クリア(初期化)するか否かを選択します。

クリアする場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。

備考

トレース パネルのツールバーの ボタンをクリックすることにより,トレース・メモリを強制的にクリアすることができます。

(6)

[トレース・メモリを使い切った後の動作]

収集したトレース・データでトレース・メモリがいっぱいになった際の動作を,次のドロップダウン・リストにより選択します。

トレース・メモリを上書きし実行を続ける

トレース・メモリがいっぱいになると,古いトレース・データに上書きを続けます(デフォルト)。

[実行前にトレース・メモリをクリアする]プロパティで[はい]を選択している場合は,再実行時,トレース・データをクリアしたのち,トレース・データの書き込みを行います。

トレースを停止する

トレース・メモリがいっぱいになると,トレース・データの書き込みを停止します(プログラムの実行は停止しません)。

停止する

トレース・メモリがいっぱいになると,トレース・データの書き込みを停止すると同時にプログラムの実行を停止します。

注意

このプロパティを変更すると,トレース・メモリがクリアされます。

(7)

[トレースの取得範囲設定]

トレース・データの取得範囲を次のドロップダウン・リストにより選択します。

ただし,このプロパティは,デバッグ・ツールと接続時のみ変更することができます。

区間をトレース

トレース開始イベントとトレース終了イベントで設定した区間の実行履歴をトレース・データとして収集します(デフォルト)。

範囲外をトレース

トレース開始イベントとトレース終了イベントで設定した範囲外の実行履歴をトレース・データとして収集します。

注意

このプロパティの設定を変更した場合,現在設定しているトレース開始イベント/トレース終了イベントはすべて無効となります。

備考

[範囲外をトレース]を選択した場合では,次のように,トレース開始イベント/トレース終了イベントで設定するアドレスを下限/上限とし,トレース・データの取得範囲が決定されます。

注意 1.

範囲外トレース・イベントでは,開始(下限)と終了(上限)の2点を設定しないとトレースできません。

注意 2.

範囲外トレース・イベントは1区間しか設定できません。

(8)

[トレース・メモリ・サイズ[フレーム]]【IE850A】

トレース・メモリのサイズ(トレース・フレーム数)を選択します。

なお,トレース・フレームはトレース・データの一単位を表し,フェッチ/ライト/リードなどで,それぞれ1つのトレース・フレームを使用します(デフォルト:[8K])。

注意

このプロパティを変更すると,トレース・メモリがクリアされます。

 

ソフトウェア・トレースのLPD出力に関する設定は,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[トレース]カテゴリ内で行います。

注意 1.

接続したマイクロコントローラがLPD出力機能を搭載していない場合,デバッグ・ツールと接続後,このカテゴリ内のプロパティは変更不可状態となります(ソフトウェア・トレースのLPD出力機能を使用することはできません)。

注意 2.

プログラム実行中は,このカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.64

[ソフトウェア・トレースのLPD出力]カテゴリ【E2】

(1)

[ソフトウェア・トレースをLPD出力する]

ソフトウェア・トレースをLPD出力するか否かを選択します。

このプロパティで[いいえ]を選択してE2と接続した場合,接続中にこのプロパティを変更することはできません。

(2)

[ソフトウェア・トレースのLPD出力対象]

ソフトウェア・トレースをLPD出力する対象を次のドロップダウン・リストにより選択します。

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラがマルチコアの場合のみ表示します。

E2と接続中にこのプロパティを変更することはできません。

コア名称

選択したコア名称のソフトウェア・トレース・データをLPD出力します。

(3)

ソフトウェア・トレース・データの選択

LPD出力するソフトウェア・トレース・データの種類を次のプロパティにより選択します。

DBCPを出力する

プログラム実行中に発生したDBCPの情報をトレース・データとしてLPD出力します。

DBTAGを出力する

プログラム実行中に発生したDBTAGの情報をトレース・データとしてLPD出力します。

DBTAGの実行アドレスを出力する

プログラム実行中に発生したDBTAGの情報をLPD出力する際に,DBTAGの実行アドレスも出力します。

DBPUSHを出力する

プログラム実行中に発生したDBPUSHの情報をトレース・データとしてLPD出力します。

DBPUSHの実行アドレスを出力する

プログラム実行中に発生したDBPUSHの情報をLPD出力する際に,DBPUSHの実行アドレスも出力します。

(4)

[LPD出力の優先度]

ソフトウェア・トレースのLPD出力機能を使用する際の優先度を次のドロップダウン・リストにより選択します。

スピード優先

リアルタイム性を優先してLPD出力を行います(デフォルト)。

データ優先

データの取りこぼしが発生しないように,CPUの実行パイプラインを一時的に停止してLPD出力を行います。

(5)

[記録メモリを使い切った後の動作]

出力したソフトウェア・トレース・データで記録メモリが満たされた際の動作を,次のドロップダウン・リストにより選択します。

記録メモリを上書きして実行を続ける

記録メモリを使い切ると,古いソフトウェア・トレース・データに上書きを続けます。

記録を停止する

記録メモリを使い切ると,ソフトウェア・トレース・データの出力を停止します(プログラムの実行は停止しません)。

プログラムを停止する

記録メモリを使い切ると,ソフトウェア・トレース・データの出力を中止すると同時にプログラムの実行を停止します。