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2.2.2 パラレル・ビルド(並列ビルド)を行う

パラレル・ビルド(並列ビルド)とは,ビルド時に複数のソース・ファイルを並列にビルドし,ビルド時間を短縮できる機能です。

パラレル・ビルドは,ホストマシンの論理CPU数に応じて複数個同時にビルドを行うため,CPUコア数が多いマシン上においてより高い効果があります。

 

パラレル・ビルドの機能は2種類あります。それぞれの処理,およびその設定方法を以下に示します。

(1)

ソース・ファイル間パラレル・ビルド

プロジェクトに登録されている複数のソース・ファイル間のパラレル・ビルドを行う場合は,プロパティ パネル[共通オプション]タブの[パラレル・ビルドを行う]プロパティにて設定します。

図 2.2

[パラレル・ビルドを行う]プロパティ

備考

ビルド高速化機能としては,ほかに一括ビルドがあります。
これは複数のソース・ファイルを一度にビルド・コマンド処理する機能であり,その性質上,パラレル・ビルドと同時に指定することでの効果はありません。一般的に,ご使用のホストマシンのCPUコア数が多いほど,またプロジェクトに登録されているソース・ファイル数が多いほど,パラレル・ビルドのほうがより高速となります。
ただし,大域最適化など,一括ビルドと組み合わせて使う必要があるプロパティもありますので,状況に応じて使い分けてください。
一括ビルドについての詳細は,「2.2.1一括ビルドを行う」を参照してください。

(2)

プロジェクト間パラレル・ビルド

メイン・プロジェクト,およびサブプロジェクト間のパラレル・ビルドを行う場合は,オプション ダイアログの[全般 - ビルド]カテゴリの[プロジェクト間のパラレル・ビルドを有効にする]にて設定します。

図 2.3

オプション ダイアログ([全般 - ビルド]カテゴリ)

 

また,プロパティ パネル[共通オプション]タブの[パラレル・ビルドを行う]プロパティで[はい]を選択してください。

備考

プロジェクト間に依存関係がある場合は,パラレル・ビルド機能を使用する前に,プロジェクトの依存関係を正しく設定してください。依存関係の設定がされない状態でメイン・プロジェクト,およびサブプロジェクトのパラレル・ビルドを行うと,プロジェクトのビルド順に関係なく,並列にビルドが行われてしまいます。
プロジェクトの依存関係の設定については,「CS+ プロジェクト操作編」を参照してください。