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3.6.1 モトローラ・Sタイプ・ファイルの構成

モトローラ・Sタイプ・ファイルは,ヘッダ・レコードであるS0レコード,データ・レコードであるS1/S2/S3レコード,エンド・レコードであるS9/S8/S7レコードの7種類のレコード注1により構成されます注2

注 1.

各レコードは,ASCIIコードで出力します。

注 2.

モトローラ・Sタイプ・ファイルには,16ビット・アドレスのもの,(24ビット)スタンダード・アドレスのもの,32ビット・アドレスのものが存在し,16ビット・アドレスのフォーマットはS0,S1,およびS9レコード,スタンダード・アドレスのフォーマットはS0,S2,およびS8レコード,32ビット・アドレスのフォーマットはS0,S3,およびS7レコードによって構成されます。

 

モトローラ・Sタイプ・ファイルの構成と内容を以下に示します。

図 3.2

モトローラ・Sタイプ・ファイルの構成

出力情報

説明

S0レコード

ファイル名

S1レコード

コードの値

S2レコード

コードの値

S3レコード

コードの値

S7レコード

エントリ・ポイント・アドレス

S8レコード

エントリ・ポイント・アドレス

S9レコード

エントリ・ポイント・アドレス

 

各レコードは,各種フィールドにより以下の形で構成されます。

Sx  XX  YY......YY  SS  NL
(1) (2)     (3)     (4) (5)

項番

説明

(1)

レコード・タイプ

S0 : S0レコード

S1 : S1レコード

S2 : S2レコード

S3 : S3レコード

S4 : S4レコード

S5 : S5レコード

S6 : S6レコード

S7 : S7レコード

S8 : S8レコード

S9 : S9レコード

(2)

レコード長

(3)の2桁ずつの16進数で表されるバイトのバイト数+SSで表されるバイト数

(3)

フィールド

(4)

チェック・サム

Sx,SS,NLを除くレコード内の2桁ずつの16進数で表されるバイトの値を合計したものの1の補数を取り,その下位1バイトを2桁の16進数で表したもの

(5)

ニュー・ライン(\n)

1です。