ビット位置指定子( . )を使用することにより,ビット・アクセスが可能になります。
第1項にアドレスを指定するもの,第2項にビット位置を指定するものを指定します。これにより,ビット・アクセスが可能になります。
-  | ビット位置指定子によって得られたものを,ビット値を持つビット項と呼びます。  | 
 
-  | ビット項は,式の項として記述することはできません。  | 
 
-  | ビット位置指定子には演算子との優先順位はなく,左辺を第1項,右辺を第2項と認識します。  | 
 
-  | ビット・データを扱う命令(MOV1など)で指定可能なオペランドが記述できます(詳細については,デバイスのユーザーズ・マニュアルを参照してください)。  | 
 
-  | 第1項に絶対式を記述する場合は,0x00000~0xFFFFFの範囲でなければなりません。  | 
 
-  | 絶対式の値は,0~7の範囲です。範囲を越えた場合にはエラーとなります。  | 
 
リロケーション属性における第1項と第2項の組み合わせを次に示します。
 
ABS			:	アブソリュート項
REL			:	リロケータブル項
A			:	演算結果がアブソリュート項になります。
R			:	演算結果がリロケータブル項になります。
-			:	演算不可
MOV1    CY, 0xFFE20.3 
AND1    CY, A.5 
CLR1    P1.2 
SET1    1 + 0xFFE30.3   ;0xFFE31.3に等しい((1 + 0xFFE30)が第1項,3が第2項) 
SET1    0xFFE40.4 + 2   ;0xFFE40.6に等しい(0xFFE40 が第1項,(4 + 2)が第2項) 
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