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2.14.1.3 【シミュレータ】の場合

設定は,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[トレース]カテゴリ内で行います。

図 2.65

[トレース]カテゴリ【シミュレータ】

(1)

[トレース機能を使用する]

トレース機能を使用するか否かを選択します。

トレース機能を使用する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

(2)

[トレースの取得対象]

トレースを取得する対象を次のドロップダウン・リストにより選択します。

デバッグ対象コアのみ

現在デバッグ対象に選択しているPEのみを対象にトレース・データを収集します(デフォルト)。

トレース・データ収集後,PEを切り替えることにより,対応するトレース・データの内容をトレース パネルに表示します。

全てのコア

全PEを対象にトレース・データを収集します。

トレース・データ収集後,PEを切り替えてもトレース パネルの表示内容は変わりません。

(3)

トレース・データの選択

収集するトレース・データの種類を次のプロパティにより選択します。

分岐/データ・アクセスを取得する

プログラム実行中に発生した分岐処理の分岐元/分岐先の命令のPC値と,プログラム実行中に成立したアクセス系イベントのデータ情報と命令のPC値をトレース・データとして収集します。

ソフトウェア・トレースを取得する

プログラム実行中に発生した埋め込み用のトレース出力命令の情報をトレース・データとして収集します。

DBCPを取得する

プログラム実行中に発生したDBCPの情報をトレース・データとして収集します。

DBTAGを取得する

プログラム実行中に発生したDBTAGの情報をトレース・データとして収集します。

DBPUSHを取得する

プログラム実行中に発生したDBPUSHの情報をトレース・データとして収集します。

注意

これらのプロパティを変更すると,トレース・メモリがクリアされます。

(4)

[実行前にトレース・メモリをクリアする]

トレース機能を開始する前に,トレース・メモリを一度クリア(初期化)するか否かを選択します。

クリアする場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。

備考

トレース パネルのツールバーの ボタンをクリックすることにより,トレース・メモリを強制的にクリアすることができます。

(5)

[トレース・メモリを使い切った後の動作]

トレース・メモリが収集したトレース・データでいっぱいになった際の動作を,次のドロップダウン・リストにより選択します。

トレース・メモリを上書きし実行を続ける

トレース・メモリがいっぱいになると,古いトレース・データに上書きを続けます(デフォルト)。

[実行前にトレース・メモリをクリアする]プロパティで[はい]を選択している場合は,再実行時,トレース・データをクリアしたのち,トレース・データの書き込みを行います。

トレースを停止する

トレース・メモリがいっぱいになると,トレース・データの書き込みを停止します(プログラムの実行は停止しません)。

停止する

トレース・メモリがいっぱいになると,トレース・データの書き込みを停止すると同時にプログラムの実行を停止します。

(6)

[トレース・タイム・タグを積算する]

トレースの時間表示を積算表示にするか否かを選択します。

トレースの時間表示を積算表示にする場合は[はい]を,差分表示にする場合は[いいえ]を選択してください(デフォルト)。

(7)

[トレース・メモリ・サイズ[フレーム]]

トレース・メモリのサイズ(トレース・フレーム数)をドロップダウン・リストにより選択します。

なお,トレース・フレームはトレース・データの一単位を表し,フェッチ/ライト/リードなどで,それぞれ1つのトレース・フレームを使用します(デフォルト:[4K])。

(8)

[トレース・タイム・タグの分周率]

トレースのタイム・タグ(トレース パネルの[時間]表示)で使用するカウンタの分周率を,ドロップダウン・リストにより選択します(デフォルト:[1/1])。

分周率を設定すると,分岐/データ・アクセスのタイムタグで表示されるカウンタのカウント・アップに必要なクロック数が変更されます。