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プロジェクト変換設定 ダイアログ


e2 studio,および旧開発環境(CubeSuite,HEW,PM+)のプロジェクト(またはワークスペース)をCS+のプロジェクトに変換するための設定を行います。

備考

旧開発環境のプロジェクトの変換方法についての詳細は,以下を参照してください。

図 A.6

プロジェクト変換設定 ダイアログ

 

ここでは,以下の項目について説明します。

[オープン方法]

-

[プロジェクト]メニュー→[プロジェクトを開く...]を選択してプロジェクトを開く ダイアログをオープン
→e2 studio,CubeSuite,HEW,PM+のプロジェクト(またはワークスペース)を選択して[開く]ボタンをクリック

-

スタート パネルの[MCU Simulator Online/e2 studio/CubeSuite/High-performance Embedded Workshop/PM+のプロジェクトを開く]エリアにおいて,[GO]ボタンをクリックしてプロジェクトを開く ダイアログをオープン
→MCU Simulator Online/e2 studio,CubeSuite,HEW,PM+のプロジェクト(またはワークスペース)を選択して[開く]ボタンをクリック

[各エリアの説明]

(1)

[プロジェクト]

変換先プロジェクトの構成をツリー表示し,変換設定を行うプロジェクトを選択します。

 

説明ノード

選択すると,右側のエリアに本ダイアログの操作概要を表示します。

 

メイン・プロジェクト・ノード

変換先プロジェクトのメイン・プロジェクトとなることを示します。

選択すると,右側のエリアにメイン・プロジェクトの設定項目を表示します。

 

サブプロジェクト・ノード

変換先プロジェクトのサブプロジェクトとなることを示します。

選択すると,右側のエリアにサブプロジェクトの設定項目を表示します。

備考 1.

[Ctrl]キーを押下しながらメイン・プロジェクト・ノード,サブプロジェクト・ノードを選択すると,一度に複数プロジェクトの設定を行うことができます。

備考 2.

メイン・プロジェクト・ノードを選択し,[*]キーを押下すると,メイン・プロジェクト・ノードを展開表示することができます。
また,[Shift]+[*]キーを押下すると,折りたたみ表示することができます。

備考 3.

以下を変換する場合,サブプロジェクト・ノードは表示されません。

-

e2 studioのプロジェクトの場合

-

CubeSuiteのプロジェクトで,サブプロジェクトが存在しない場合

-

HEWのワークスペースで,プロジェクトが1つしか存在しない場合

-

HEWのプロジェクトの場合

-

PM+のプロジェクトの場合

備考 4.

設定内容が正しくない場合,以下のメッセージがツールチップ表示されます。

メッセージ

説明

プロジェクト・ファイルの絶対パスが長すぎるプロジェクトがあります。259文字以内にしてください。

本エリアで選択していないプロジェクトの設定が,変換先プロジェクト・ファイルの絶対パスとして259文字を越えています。

デバイスが未設定のプロジェクトがあります。ツリーのプロジェクトを選択し,デバイスを設定してください。

本エリアで選択していないプロジェクトの設定が,そのプロジェクトで選択しているマイクロコントローラのデバイス・リストに含まれていません。

本メッセージは,e2 studio,CubeSuite,PM+のプロジェクトのデバイスがCS+では未対応の場合,HEWのプロジェクトを開いた後にデバイスを一度も設定していない場合に表示されます。

(2)

[変換先マイクロコントローラ]エリア

変換先プロジェクトのマイクロコントローラの設定を行います。

備考

PM+のワークスペースを変換し,メイン・プロジェクト・ノードを選択した場合,本エリアは無効となります。

(a)

[マイクロコントローラ]

変換先プロジェクトのマイクロコントローラの種類を選択します。

以下の項目を選択することができます。

-

RH850

-

RX

-

RL78

(b)

[使用するマイクロコントローラ]エリア

変換先プロジェクトで使用するマイクロコントローラを選択します。

-

マイクロコントローラ検索ボックス

マイクロコントローラ一覧で選択するマイクロコントローラを簡易検索することができます。

-

マイクロコントローラ一覧

マイクロコントローラを選択します。

[マイクロコントローラ]で選択したマイクロコントローラの種類に対応するマイクロコントローラを愛称で分類し,一覧がツリー表示されます。

一覧からプロジェクトで使用するマイクロコントローラを選択すると,右側のボックスに以下の情報を表示します。

-

品種名

-

内蔵ROMサイズ[Kバイト]【RH850】【RX】

-

内部ROMサイズ[Kバイト]【RL78】

-

内蔵RAMサイズ[バイト]【RH850】【RX】

-

内部RAMサイズ[バイト]【RL78】

-

追加情報

上記以外に情報がある場合のみ表示します。

-

ボタン

アップデート...

CS+ アップデート・マネージャ ウインドウを表示します。

使用するマイクロコントローラが一覧に表示されない場合,ネットワークを介してマイクロコントローラを検索することができます。

注意

本ボタンは,インストーラを使用して本製品をインストールした場合のみ有効となります。
パックしたものを使用する場合,本ボタンは無効となります。

備考

選択内容が正しくない場合,以下のメッセージがツールチップ表示されます。

メッセージ

説明

デバイスを選択してください。

デバイスが選択されていないため(デバイス・カテゴリが選択されているなど),プロジェクトの種類を決定することができません。

注意

変換元と同じマイクロコントローラが無い場合,変換元と異なるマイクロコントローラが自動的に選択されます。マイクロコントローラを確認し,必要に応じて変更してください。

 

(3)

[セッションの選択]

変換先プロジェクトで使用するセッションをドロップダウン・リストにより選択します。

ドロップダウン・リストには,HEWのプロジェクトに含まれるすべてのセッションのうち,ターゲットにリンクしたセッションのみを表示します。

備考

本項目は,HEWのプロジェクトを変換し,かつプロジェクトに複数のセッションが存在する場合のみ表示されます。

(4)

[変換先プロジェクト]エリア

作成するプロジェクトの設定を行います。

(a)

[プロジェクトの種類]

作成するプロジェクトの種類を選択します。

注意

CubeSuite,HEW,PM+のプロジェクトを開いたときの本ダイアログで,プロジェクトの変換先デバイスを切り替えたとき,[プロジェクトの種類]で選択されていた項目はデフォルトであるドロップダウン・リストの先頭の項目に戻ります。
例えば,デバイスを選択し直すとプロジェクトの種類が先頭(例えば[アプリケーション(CC-RH/CC-RX/CC-RL)])に切り替わります。

備考

PM+のワークスペースを変換し,メイン・プロジェクト・ノードを選択した場合,本項目は無効となります。

 

以下の項目を選択することができます。

-

アプリケーション(CC-RH/CC-RX/CC-RL)

CS+が提供するビルド・ツールを使用して,Cソース・ファイルからロード・モジュール・ファイル,およびヘキサ・ファイルを生成する場合に選択します。
ここで生成するファイルが自動的にデバッグ対象となります。

-

空のアプリケーション(CC-RH/CC-RX/CC-RL)

CS+が提供するビルド・ツールを使用して,ロード・モジュール・ファイルを生成する場合に選択します。
ここで生成するファイルが自動的にデバッグ対象となります。
なお,プロジェクト作成時にサンプルのスタートアップ・プログラムは生成しません。

-

ライブラリ(CC-RH/CC-RX/CC-RL)

CS+が提供するビルド・ツールを使用して,ユーザ・ライブラリ用のライブラリ・ファイルを生成する場合に選択します。

-

デバッグ専用

CS+が提供するビルド・ツール以外のビルド・ツールが生成したロード・モジュール・ファイル,またはヘキサ・ファイルをデバッグ対象とする場合に選択します(デバッグ専用プロジェクト)。
デバッグ専用プロジェクトの作成方法,および使用方法についての詳細は,「E. 外部ビルド・ツールの使用」を参照してください。

(b)

[プロジェクト名]

作成するプロジェクトの名前を直接入力します。

ここで入力したプロジェクト名+“.mtpj”がプロジェクト・ファイル名となります。

備考 1.

サブプロジェクトの場合は,プロジェクト名+“.mtsp”がサブプロジェクト・ファイル名となります。

備考 2.

プロジェクト・ファイルの作成場所にすでに同名のプロジェクト・ファイルが存在する場合は,ファイル名に“_数字_”(数字:1~99)が付加されます。

(c)

[変換元プロジェクトと異なる場所に作成する]

変換元プロジェクトと異なる場所にプロジェクトを作成する場合,このチェック・ボックスを選択します。

(d)

[作成場所]

プロジェクト・ファイルの作成場所を絶対パスで直接入力,または[参照...]ボタンから選択します。

デフォルトでは,“C:\Users\ユーザ名\Documents\CS+ Projects\変換元のプロジェクトに応じたフォルダ” を表示します。

なお,この項目は,[変換元プロジェクトと異なる場所に作成する]を選択している場合のみ有効となります。

注意

作成場所にネットワークパス名は使用できません。ドライブ名に割り当てて使用してください。

(e)

ボタン

参照...

フォルダの参照 ダイアログをオープンします。

フォルダを選択すると,[作成場所]に絶対パスを表示します。

備考 1.

[プロジェクト名][作成場所]で指定可能な文字数は,パス名とファイル名をあわせて259文字までです。

備考 2.

[プロジェクト名]の入力内容が正しくない場合,以下のメッセージがツールチップ表示されます。

メッセージ

説明

プロジェクト名が不正です。ファイル名として使用できる文字を入力してください。

プロジェクト・ファイルとして使用できない文字が使用されています。

サブプロジェクト名が不正です。メイン・プロジェクトと同じ場所に、同名のサブプロジェクトは作成できません。

指定された作成場所に,同名(拡張子を除く)のメイン・プロジェクトが存在しています。

プロジェクト名を指定してください。

プロジェクト名が指定されていません。

備考 3.

[作成場所]の入力内容が正しくない場合,以下のメッセージがツールチップ表示されます。

メッセージ

説明

パスを含むファイル名が長すぎます。259文字以内にしてください。

パスを含むファイル名が259文字を越えています。

プロジェクトの作成場所が存在しません。

フォルダの作成がキャンセル,または失敗し,存在しないフォルダが指定されている状態になりました。

プロジェクトの作成場所が不正です。パス名として使用できる文字を入力してください。

不正なパスを含むファイル名が指定されました。

ファイル名,およびフォルダ名に文字(\, /, :, *, ?, ", <, >, |)は使用できません。

変換先プロジェクトの設定がまったく同一のプロジェクトがあります。プロジェクト名または作成場所を変更してください。

他のプロジェクトと同名の絶対パスのプロジェクト・ファイルを作成しようとしています。

作成場所を指定してください。

作成場所が指定されていません。

(f)

[変換元プロジェクト・フォルダのすべてのファイルを作成場所にコピーする]

変換元プロジェクト・フォルダのすべてのファイルをプロジェクトの作成場所にコピーする場合,このチェック・ボックスを選択します。プロジェクト・フォルダからの相対パスでインクルードしているヘッダ・ファイルがある場合,チェックすることによりヘッダ・ファイルがコピーされ,ビルドエラーが軽減することがあります。

注意

本チェック・ボックスを選択しても,プロジェクト・ツリーのソース・ファイルは変換元プロジェクトのフォルダのファイルを指したままです。新しい場所のソース・ファイルを指すようにしつつ異なる作成場所に変換するには,以下を行ってください。

-

[変換元プロジェクトと異なる場所に作成する]のチェックを外しプロジェクトを変換する。

-

変換元プロジェクトのフォルダをフォルダごとコピーし新しい作成場所となるようにする。

-

新しいフォルダ内の,変換元の開発環境固有のファイルが不要な場合は削除する。

 

プロジェクトに関係のないファイルも含め,変換元のプロジェクト・ファイルを除くフォルダ内のすべてのファイル(サブフォルダも含む)をコピーします。

なお,この項目は,[変換元プロジェクトと異なる場所に作成する]を選択している場合のみ有効となります。

(5)

[変換直後のプロジェクト構成ファイルをまとめてバックアップする]

変換直後のプロジェクトのソース・ファイル,およびプロジェクト一式をパックして保存する場合,このチェック・ボックスを選択します。

備考

PM+のワークスペースを変換し,メイン・プロジェクト・ノードを選択した場合,本項目は無効となります。

 

保存先フォルダは,変換先プロジェクト・フォルダと同じ階層にある“変換先プロジェクト・フォルダ_org”となります。

すでに同名のフォルダが存在する場合は,フォルダ名に“_数字_”(数字:1~99)が付加されます。

[機能ボタン]

ボタン

機能

OK

本ダイアログをクローズし,設定した条件でプロジェクトを変換します。

キャンセル

設定した条件を破棄し,本ダイアログをクローズします。

ヘルプ

本ダイアログのヘルプを表示します。