A.1.2.2  -Xsectionオプションを使用して配置領域を変更する
 
-Xsectionオプションによって,デフォルトの配置先セクションを変更できます。アクセス効率の良いセクションに配置させることでコード・サイズを削減することができます。
 
(1)  | -Xsectionオプションを使用して,デフォルトのセクション種別を指定します。  | 
 
例  | .sdata/.sbss セクションに配置させる場合  | 
 
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>ccrh main.c -Xsection=data=gp_disp16 
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ただし,(1)で指定したセクションに変数が収まりきらない場合は,リンク時に以下のエラーが出力されます。この場合は,Cソース・ファイル上で変数のセクションを変更してください。
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E0562330 : Relocation size overflow : "ファイル"-"セクション"-"オフセット" 
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例  | 変数を.sdata23/.sbss23セクションに変更する場合  | 
 
int a = 1;              /*(1) で指定したセクションに配置する */ 
int b;                  /*(1) で指定したセクションに配置する */ 
#pragma section gp_disp23 
int c = 1;              /*.sdata23 セクションに配置する */ 
int d;                  /*.sbss23 セクションに配置する */ 
#pragma section default 
int e = 1;              /* (1) で指定したセクションに配置する */ 
int f;                  /* (1) で指定したセクションに配置する */ 
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