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2.2 入出力ファイル

コンパイル・ドライバであるccrlコマンドの入出力ファイルを以下に示します。

表 2.1

ccrlコマンドの入出力ファイル

ファイル種別

拡張子

入出力

説明

Cソース・ファイル

.c

入力

C言語で記述したソース・ファイル

ユーザ作成ファイルです。

C++ソース・ファイル

.cpp, .cc, .cp

入力

C++言語で記述したソース・ファイル

ユーザ記述ファイルです。

プリプロセス処理済みファイル

.i注1

出力

入力ファイルに対してプリプロセス処理を実行した結果を出力したテキスト・ファイル

-Pオプション指定時に出力します。

アセンブリ・ソース・ファイル

.asm注1

出力

コンパイルによりCソースから生成したアセンブリ言語ファイル

-Sオプション指定時に出力します。

.asm

.s

入力

アセンブリ言語で記述したソース・ファイル

ユーザ作成ファイルです。

ヘッダ・ファイル

任意

入力

ソース・ファイルで参照するファイル

C言語,またはアセンブリ言語で記述したファイルです。

ユーザ作成ファイルです。

拡張子は任意ですが,以下を推奨します。

-

#include指令 : .h

-

$include制御命令 : .inc

オブジェクト・ファイル

.obj注1

入出力

機械語情報と機械語の配置アドレスに関する再配置情報,およびシンボル情報を含んだELF形式ファイル

アセンブル・リスト・ファイル注2

.prn注1

出力

アセンブル結果の情報を持つリスト・ファイル

-asmopt=-prn_pathオプション指定時に出力します。

ライブラリ・ファイル

.lib注1

入出力

複数のオブジェクト・ファイルが登録されたELF形式ファイル

-lnkopt=-form=libraryオプション指定時に出力します。

ロード・モジュール・ファイル

.abs注1

入出力

リンク結果のオブジェクト・コードのELF形式ファイル

ヘキサ・ファイルを出力する際の入力ファイルとなります。

-lnkopt=-form=absoluteオプション指定時に出力します。

ただし,-lnkoptオプションで-formオプションが指定されていない場合は,上記オプションが指定されたものと解釈して処理します。

リロケータブル・ファイル

.rel注1

入出力

リロケータブルなオブジェクト・ファイル

-lnkopt=-form=relocateオプション指定時に出力します。

インテル拡張ヘキサ・ファイル注2

.hex注1

入出力

ロード・モジュール・ファイルをインテル拡張ヘキサ・フォーマットに変換したファイル

-lnkopt=-form=hexadecimalオプション指定時に出力します。

モトローラ・Sタイプ・ファイル注2

.mot注1

入出力

ロード・モジュール・ファイルをモトローラ・Sタイプに変換したファイル

-lnkopt=-form=stypeオプション指定時に出力します。

バイナリ・ファイル

.bin注1

入出力

ロード・モジュール・ファイルをバイナリ・フォーマットに変換したファイル

-lnkopt=-form=binaryオプション指定時に出力します。

シンボル・アドレス・ファイル

.fsy

入出力

外部定義シンボルをアセンブラ制御命令で記述したアセンブリ・ソース・ファイル

-lnkopt=-fsymbolオプション指定時に出力します。

リンク・マップ・ファイル注2

.map注1

出力

リンク結果の情報を持つリスト・ファイル

-lnkopt=-listオプション指定時に出力します。

ライブラリ・リスト・ファイル注2

.lbp注1

出力

ライブラリ作成結果の情報を持つリスト・ファイル

-lnkopt=-listオプション指定時に出力します。

スタック情報ファイル

.sni

出力

スタック使用量の情報を持つファイル

-lnkopt=-stackオプション指定時に出力します。

変数/関数情報ファイル

.h注1

入出力

saddr変数やcallt関数の宣言を記述したファイル

-lnkopt=-vfinfoオプション指定時に出力します。

静的解析情報ファイル

任意

入出力

静的解析の情報を持つファイル

拡張子は任意ですが,“.cref”を推奨します。

-crefオプション指定時に出力します。

エラー・メッセージ・ファイル

任意

出力

エラー・メッセージを内容とするファイル

拡張子は任意ですが,“.err”を推奨します。

-error_fileオプション指定時に出力します。

サブコマンド・ファイル

任意

入力

実行プログラムのパラメータを内容とするファイル

ユーザ作成ファイルです。

ツール使用情報ファイル

.ud

.udm

出力

ツールの使用情報を収集するために出力するファイルです。

注 1.

オプション指定により拡張子の変更が可能です。

注 2.

各ファイルについての詳細は,「3. 出力ファイル」を参照してください。