トレース・イベントを設定するため,トレース・データの収集を開始/終了するトレース開始イベント/トレース終了イベントを設定します。
トレース開始イベント/トレース終了イベントの設定は,次いずれかの操作により行います。
実行系イベントをトレース開始イベント/トレース終了イベントに設定することにより,任意の箇所でトレース・データの収集を開始/終了させることができます。
操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタ パネル/逆アセンブル パネルで行います。
各パネルのアドレス表示のある行にキャレットを移動したのち,目的のイベント種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。
トレース開始イベント/トレース終了イベントは,キャレット位置の行に対応する先頭アドレスの命令に設定されます。
トレース開始イベント/トレース終了イベントが設定されると,設定した行のイベント・エリアに次のイベント・マークが表示されます。
アクセス系イベントをトレース開始/トレース終了イベントに設定することにより,任意の変数,またはSFRに対し,指定したアクセスがあった場合にトレース・データの収集を開始/終了させることができます。
ここで説明する操作方法において設定可能なアクセス種別(「表 2.6 変数へのアクセス種別」参照)は,“リード/ライト”のみです。 |
操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタ パネル/逆アセンブル パネルで行います。
各パネルの任意の変数,またはSFRを選択したのち,目的のイベント種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。
ただし,対象となる変数は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数のみとなります。
なお,この際に,コンテキスト・メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定した値で読み書きを行った場合のみトレース・データの収集を開始/終了します。値を指定しない場合は,値にかかわらず,選択している変数/SFRに読み書きを行った場合にトレース・データの収集を開始/終了します。
操作は,ウォッチ パネルで行います。
対象となるウォッチ式を選択したのち(複数選択不可),コンテキスト・メニューより次の操作を行います。
ただし,対象となるウォッチ式は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数/SFRのみとなります。
なお,この際に,コンテキスト・メニュー内のテキスト・ボックスに値を指定した場合,指定した値で読み書きを行った場合のみトレース・データの収集を開始/終了します。値を指定しない場合は,値にかかわらず,選択しているウォッチ式に読み書きを行った場合にトレース・データの収集を開始/終了します。
トレース開始イベント/トレース終了イベントが設定されると,イベント パネルにおいて,トレース・イベントとして1つにまとめて管理され(「2.16 イベントの管理」参照),トレース・イベント項目の“+”マークをクリックすることにより,設定したトレース開始イベント/トレース終了イベントの詳細情報が表示されます。
トレース開始イベント/トレース終了イベントのいずれかが有効状態で設定されると,イベント パネル上の無条件トレース・イベントのチェックが自動的に外れ,プログラムの実行開始に連動したトレース・データの収集は行いません(設定したトレース開始イベントの条件が成立するまでトレーサは動作しません)。 |
イベントの設定状態によりイベント・マークは異なります(「2.16.1 設定状態(有効/無効)を変更する」参照)。 |
【シミュレータ】 |