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rcv_mbf

概要
メッセージの受信
C言語形式
 ER_UINT  rcv_mbf ( ID mbfid, VP msg );
パラメータ
I/O
パラメータ
説明
I
 ID      mbfid;
メッセージ・バッファのID
O
 VP      msg;
メッセージを格納する領域へのポインタ

機能
mbfidで指定されたメッセージ・バッファの状況に応じて,以下の処理を行います。
- メッセージ・バッファにメッセージが格納されている場合
メッセージ・バッファから最古のメッセージを取り出してmsgで指定された領域に格納し,そのメッセージサイズを戻り値として返します。このとき,対象メッセージ・バッファの空き領域は以下の式で算出されるサイズだけ増加します。
 増加サイズ=up4( 戻り値 )+VTSZ_MBFTBL
さらに以下を,送信待ちキューにタスクがなくなるか,メッセージを格納できなくなるまで繰り返します。
- 送信待ちキューにタスクがキューイングされており,キュー先頭のタスクが指定したメッセージのサイズだけの空き領域がある場合は,そのメッセージをメッセージ・バッファに格納します。これにより,該当タスクは,送信待ちキューから外れ,WAITING状態(メッセージ送信待ち状態)からREADY状態へ,またはWAITING-SUSPENDED状態からSUSPENDED状態へと遷移します。また,このとき対象メッセージ・バッファの空き領域は以下の式で算出されるサイズだけ減少します。
 減少サイズ=up4(該当タスクが送信したメッセージ・サイズ)+VTSZ_MBFTBL
- メッセージ・バッファにメッセージが格納されておらず,送信待ちキューにタスクがキューイングされている場合
送信待ちキュー先頭のタスクが指定したメッセージをmsgで指定された領域に格納し,そのメッセージサイズを戻り値として返します。これにより,該当タスクは,送信待ちキューから外れ,WAITING状態(メッセージ送信待ち状態)からREADY状態へ,またはWAITING-SUSPENDED状態からSUSPENDED状態へと遷移します。
なお,この状況は,メッセージ・バッファのサイズが0の場合のみ生じます。
- メッセージ・バッファにメッセージが格納されておらず,送信待ちキューにタスクがキューイングされていない場合
自タスクを対象メッセージ・バッファの受信待ちキューにキューイングしたのち,RUNNING状態からWAITING状態(メッセージ受信待ち状態)へと遷移させます。
なお,メッセージ受信待ち状態の解除は,以下の場合に行われます。
 
メッセージ受信待ち状態の解除操作
戻り値
snd_mbfの発行により,対象メッセージ・バッファにメッセージが送信された。
E_OK
psnd_mbfの発行により,対象メッセージ・バッファにメッセージが送信された。
E_OK
ipsnd_mbfの発行により,対象メッセージ・バッファにメッセージが送信された。
E_OK
tsnd_mbfの発行により,対象メッセージ・バッファにメッセージが送信された。
E_OK
rel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。
E_RLWAI
irel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。
E_RLWAI

備考1 最大メッセージ・サイズ(max_msgsz)は,コンフィギュレーション時に定義します。msgの指す領域のサイズは,最大メッセージ・サイズ以上でなければなりません。
備考2 自タスクを対象メッセージ・バッファの受信待ちキューにキューイングする際のキューイング方式は,FIFO順に行われます。
戻り値
マクロ
数値
意味
E_ID
-18
不正ID番号
- mbfid≦0
- mbfidVTMAX_MBF
E_CTX
-25
コンテキスト・エラー
- 非タスクから本サービス・コールを発行した。
- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。
- ディスパッチ禁止状態から本サービス・コールを発行した。
- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。
E_RLWAI
-49
待ち状態の強制解除
- rel_waiまたはirel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

正の値
正常終了(受信したメッセージのサイズ)