Everything

制御品質解析で使用する2つの方式

値の推移で示す折れ線グラフの元データについて説明します。折れ線グラフの元データは以下に示す2通りから選択することができます。先ほど表示したグラフは(1)を使用しています。それぞれメリット,デメリットがありますので用途に合わせて選択してください。

 

(1)リアルタイム・サンプリング方式

この方式は,プログラム実行中に任意の間隔で呼び出した変数値を元データとする方式です。

メリット  :トレース機能を持たないオンチップデバッギングエミュレータでも使用可能です。比較的長い時間のサンプリングが可能です。

デメリット:サンプリング間隔が最小100msのため,この間隔以下の変化は把握できません。

 

(2)トレース・データ解析方式

この方式はトレース・データから変数を変更した履歴を元データとする方式です。

メリット    :変数の変化点全てをグラフ化できます。(DMAなどCPUを使用しない場合を除く)

デメリット:トレース機能を持たないE1MINICUBEシリーズは使用できません。

トレース・メモリ・サイズや,CPUの変数アクセス頻度に依存しますが,それほど長い時間のサンプリングができません。