パフォーマンス解析概要
前述の実行性能解析では,関数単位での実行割合を解析することで,相対的にシステムの性能に大きなインパクトを与える関数を把握することができました。しかし,組み込みシステムではリアルタイム性が重要視されるため,例えばある時間内にある処理を必ず終わらせないといけないといった状況があります。
パフォーマンス解析は,以下に示すようにある特定区間の実行における,最大/最小/平均時間と,実行回数(パスカウント)を把握することができます。
実行割合の解析は,簡単に言うと関数単位のCPU使用率を把握し,CPUの負荷を軽減するための方法を効率よく探すことが目的でしたが,パフォーマンス解析はシステムの性能を満足するために,特定の処理速度が十分かどうかを判断するための解析ということになります。