クラス/メンバ パネル


クラス情報【CC-RX】/関数情報/変数情報をツリー形式で表示します。

このパネルで表示対象となる関数/変数の種類は次のとおりです。

-

グローバル関数

-

スタティック関数

-

メンバ関数(C++ソース・ファイルを対象とする場合)【CC-RX】

-

グローバル変数

-

ファイル内スタティック変数

-

クラス変数(C++ソース・ファイルを対象とする場合)【CC-RX】

-

インスタンス変数(C++ソース・ファイルを対象とする場合)【CC-RX】

 

ただし,解析対象外に指定されているファイル内のクラス情報【CC-RX】/関数情報/変数情報は表示されません(「1.1.1 解析対象」参照)。

なお,クラス情報【CC-RX】/関数情報/変数情報を表示するための操作手順は,「2.5 クラス/関数/変数の情報を表示する」を参照してください。

注意

【CC-RX】
クラス情報は,C++ソース・ファイルを対象とする場合のみ提供される情報です。
また,C++ソース・ファイルを対象とする場合は,「3.6 CC-RX(C++ソース・ファイル)を使用する場合について」を参照してください。

図 A.24

クラス/メンバ パネル

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

メイン・ウインドウのツールバーの ボタンのクリック

-

[表示]メニュー→[プログラム解析]→[クラス/メンバ]の選択

[各エリアの説明]

(1)

パネル・コントロール・エリア

 

[ビュー設定]コンボ・ボックス

(コンボ・ボックス左)

ツリーの分類方法を次のドロップダウン・リストより選択します。

 

1つ前に選択したノードを選択状態にします。

ただし,以前に選択したノードの履歴が存在しない場合,またはプログラム実行中は無効となります。

 

ボタンをクリックする前に選択したノードを選択状態にします。

ただし, ボタンにより選択したノードの履歴が存在しない場合,またはプログラム実行中は無効となります。

 

[対象名]コンボ・ボックス

(コンボ・ボックス右)

ボタンによる検索を行う際の検索対象の文字列を指定します(大文字/小文字不問)。

キーボードより文字列を直接入力するか(最大指定文字数:512文字),ドロップダウン・リストより入力履歴項目を選択します(最大履歴数:10個)。

ただし,プログラム実行中は無効となります。

 

直前にフォーカスのあったツリーに対して,[対象名]コンボ・ボックスで指定している文字列を含むノードを上方向に検索し,検索結果を選択状態にします。

ただし,[対象名]コンボ・ボックスが空欄の場合,またはプログラム実行中は無効となります。

 

直前にフォーカスのあったツリーに対して,[対象名]コンボ・ボックスで指定している文字列を含むノードを下方向に検索し,検索結果を選択状態にします。

ただし,[対象名]コンボ・ボックスが空欄の場合,またはプログラム実行中は無効となります。

備考

検索対象の文字列入力後,[Enter]キーを押下することにより, ボタンのクリックと同等の動作を行い,[Shift]+[Enter]キーを押下することにより, ボタンのクリックと同等の動作を行います。

(2)

クラス/カテゴリ用ツリー・エリア

プログラムで定義されているクラス情報などをツリー形式で表示します。

このツリー上で選択しているノードに関する情報を,関数/変数用リスト・エリアに表示します。

ツリーは,[ビュー設定]コンボ・ボックスにより,次の5つのグループに分類して表示することができます。

 

ツリーで表示するノード名とその順番は次のとおりです。

ただし,情報を取得できなかった場合,または表示する子ノードが存在しない場合は,そのノードは表示されません。

なお,子ノードを持つノードは,ダブルクリックすることにより,展開/折りたたみ表示が可能です。

(a)

カテゴリ・グループ表示(デフォルト)

クラスやインタフェースなどの種類で分類して表示します。

ノード

別名定義 (typedef)

グローバル関数と変数

マクロと定数

名前空間【CC-RX】

名前空間名

クラス【CC-RX】

クラス名注1

基底型

基底型(クラスインタフェース構造体)

派生型

派生型(クラスインタフェース構造体)

内部型

内部型(クラスインタフェース構造体共用体列挙体)

インタフェース【CC-RX】

インタフェース名注1

基底型

基底型(クラスインタフェース構造体)

派生型

派生型(クラスインタフェース構造体)

内部型

内部型(クラスインタフェース構造体共用体列挙体)

構造体

構造体名注1,2

共用体

共用体注3

列挙体

列挙体

注 1.

【CC-RX】
次のアクセス指定子順に表示を行い,アクセス指定子の種類を示すアイコンを重ねて表示します(同一のアクセス指定子の場合はアルファベット順で表示)。

アクセス指定子

アイコン

public

なし

protected

 

private

 

注 2.

【CC-RX】
必要に応じて,基底型ノード/派生型ノード/内部型ノードを表示します。

注 3.

【CC-RX】
必要に応じて,内部型ノードを表示します。

(b)

アクセス・グループ表示

クラスなどに設定されたアクセス指定子で分類して表示します。

なお,同じ種類のノードはアルファベット順で表示します。

ノード

別名定義 (typedef)

グローバル関数と変数

マクロと定数

public【CC-RX】

クラス名注1

インタフェース名注1

構造体名注1

共用体注2

列挙体

protected【CC-RX】

クラス名注1

インタフェース名注1

構造体名注1

共用体注2

列挙体

private【CC-RX】

クラス名注1

インタフェース名注1

構造体名注1

共用体注2

列挙体

注 1.

【CC-RX】
必要に応じて,基底型ノード/派生型ノード/内部型ノードを表示します。

注 2.

【CC-RX】
必要に応じて,内部型ノードを表示します。

(c)

名前空間グループ表示

クラスなどが定義されている名前空間で分類して表示します。

なお,同じ種類のノードはアクセス指定子順(「(a) カテゴリ・グループ表示(デフォルト)」参照)とし,同一のアクセス指定子の場合はアルファベット順で表示します。

ノード

名前空間名注1

別名定義 (typedef)

グローバル関数と変数

マクロと定数

クラス名【CC-RX】注2

インタフェース名注2

構造体名注2

共用体注3

列挙体

注 1.

名前空間に属さない関数やクラスなどについては(Cソース・ファイルを対象としている場合も含む),“名前空間名”を“(グローバル)”として同等の表示を行います。
また,無名名前空間の場合は,“名前空間名”を“(無名:<ファイル名>)”として同等の表示を行います。

注 2.

【CC-RX】
必要に応じて,基底型ノード/派生型ノード/内部型ノードを表示します。

注 3.

【CC-RX】
必要に応じて,内部型ノードを表示します。

(d)

ファイル・グループ表示

クラスなどが定義されているファイルで分類して表示します。

なお,同じ種類のノードはアクセス指定子順(「(a) カテゴリ・グループ表示(デフォルト)」参照)とし,同一のアクセス指定子の場合はアルファベット順で表示します。

ノード

ファイル名注1

別名定義 (typedef)

グローバル関数と変数

マクロと定数

クラス名【CC-RX】注2

インタフェース名【CC-RX】注2

構造体名注2

共用体注3

列挙体

注 1.

ファイルの種類により付与されるアイコンは異なります。

注 2.

【CC-RX】
必要に応じて,基底型ノード/派生型ノード/内部型ノードを表示します。

注 3.

【CC-RX】
必要に応じて,内部型ノードを表示します。

(e)

アルファベット・グループ表示

クラスやアクセス指定子に関与せず,アルファベット順で表示します。

ノード

備考

別名定義 (typedef)

 

グローバル関数と変数

 

マクロと定数

 

クラス名【CC-RX】注1

アルファベット順に表示します。

インタフェース名【CC-RX】注1

構造体名注1

共用体注2

列挙体

注 1.

【CC-RX】
必要に応じて,基底型ノード/派生型ノード/内部型ノードを表示します。

注 2.

【CC-RX】
必要に応じて,内部型ノードを表示します。

注意 1.

別名定義 (typedef)ノード/グローバル関数と変数ノード/マクロと定数ノードは,関数/変数用リスト・エリアに表示する情報が存在しない場合は表示されません。

注意 2.

【CC-RX】
C++ソース・ファイルを対象とする場合,名前空間の別名は表示されません。

備考 1.

xxx名ノード(ファイル名ノードを除く)にマウス・カーソルを重ねることにより,属している名前空間名をポップアップ表示します。
ただし,グローバル名前空間の場合は“-”を,無名名前空間の場合は“<unnamed>”を表示します。また,名前空間名ノードを選択している場合では,対象の名前空間が属している名前空間名(上位の名前空間名)を表示します。

備考 2.

名前空間名ノードについて
内部に名前空間を含む場合,“包括する名前空間名::内部の名前空間名”を表示します。

例 1.

namespace Name :  Name

例 2.

内部の名前空間の場合 : Name::SubName

備考 3.

クラス名ノードについて
テンプレート・クラスの場合,クラス名に型情報を付与して表示します。
また,内部クラスの場合は,“包括するクラス名::内部クラス名”を表示します。

例 1.

class Sub : Sub

例 2.

template<class T> class List : List<T>

例 3.

内部クラスの場合 : Main::SubInMain

備考 4.

クラスインタフェース構造体について
基底型/派生型/内部型は,直系のクラス/インタフェースのみ表示します(複数存在する場合はすべてを表示)。

備考 5.

クラス名インタフェース名構造体名共用体名列挙体名が無名(タグ名がない)の場合は,これらを“<unnamed_N>”の形式で表示します(N:1から出現順に自動的に付与される番号)。

備考 6.

基底型ノード/派生型ノード/内部型ノード以下で表示されるノードをダブルクリックすることにより,対応するノード(同一ツリー内のクラス名ノード/インタフェース名ノードなど)にジャンプします。

備考 7.

現在選択しているノードの定義箇所,または宣言箇所へジャンプすることができます(「2.7 定義箇所へジャンプする」/「2.8 宣言箇所へジャンプする」参照)。

(3)

関数/変数用リスト・エリア

クラス/カテゴリ用ツリー・エリアで選択しているノードに関する情報(該当ノードで定義されている関数名/変数名など)を一覧表示します。

クラス/カテゴリ用ツリー・エリアで選択しているノードと,このエリアで表示する内容の関係は次のとおりです。

選択ノード

このエリアでの表示内容

別名定義 (typedef)

別名定義名

グローバル関数と変数

グローバル関数名

スタティック関数名

グローバル変数名

ファイル内スタティック変数名

マクロと定数

マクロ名

定数

クラス名

 

インタフェース名

 

構造体名(C++ソース・ファイル)

【CC-RX】

別名定義名

メンバ関数名

クラス変数名

インスタンス変数名

定数

共用体名(C++ソース・ファイル)

【CC-RX】

別名定義名

メンバ関数名

インスタンス変数名

定数

構造体名(C++ソース・ファイル)

メンバ変数名

共用体名(C++ソース・ファイル)

メンバ変数名

列挙体

列挙体メンバ名

名前空間名

 

ファイル名

 

上記以外

なし

注意

表示対象となる関数/変数が存在しない場合,またはクラス/カテゴリ用ツリー・エリアでノードを選択していない場合は,このエリアは何も表示されません。

備考 1.

xxx名ノード(ファイル名ノードを除く)にマウス・カーソルを重ねることにより,属している名前空間名をポップアップ表示します。
ただし,グローバル名前空間の場合は“-”を,無名名前空間の場合は“<unnamed>”を表示します。また,名前空間名ノードを選択している場合では,対象の名前空間が属している名前空間名(上位の名前空間名)を表示します。

備考 2.

関数名には,引数情報を付与して表示します。

例 1.

int main(void) :main(void)

例 2.

void main_sub01(int local_a, int local_b, int local_c) :main_sub01(int, int, int)

例 3.

int function01(int arg01) const :function01(int) const

 

また,テンプレート関数【CC-RX】については,テンプレート関数を定義している箇所と使用している箇所を個別に表示します。

例 1.

template<class T> T max(T a, T b) (テンプレート定義行) :max<T:1>()

例 2.

int max(int a, int b)(テンプレート使用行) :max<T:1>(int, int)

備考 3.

【CC-RX】
次のアクセス指定子順に表示を行い,アクセス指定子の種類を示すアイコンを重ねて表示します(同一のアクセス指定子の場合はアルファベット順で表示)。
ただし,ツリーの分類方法をアルファベット・グループ表示としている場合は,すべてアルファベット順となります。

アクセス指定子

アイコン

public

なし

protected

 

private

 

 

備考 4.

現在選択しているノードの定義箇所,または宣言箇所へジャンプすることができます(「2.7 定義箇所へジャンプする」/「2.8 宣言箇所へジャンプする」参照)。

[ツールバー]

ツールバー上の各ボタン,および機能は次のとおりです。

 

最新情報を取得し,表示内容を更新します。

[[編集]メニュー(クラス/メンバ パネル専用部分)]

クラス/メンバ パネル専用の[編集]メニューの各項目,および機能は次のとおりです。

コピー

選択しているノードの文字列をクリップ・ボードにコピーします。

すべて選択

関数/変数用リスト・エリアのノードをすべて選択状態にします。

[コンテキスト・メニュー]

このパネル上において,マウスを右クリックすることにより表示されるコンテキスト・メニューの各項目,および機能は次のとおりです。

ソースへジャンプ

選択しているノードが定義されているソース・ファイルをエディタ パネル上にオープンします(「2.7 定義箇所へジャンプする」参照)。

ソースの宣言へジャンプ

選択しているノードが宣言されているソース・ファイルをエディタ パネル上にオープンします(「2.8 宣言箇所へジャンプする」参照)。

逆アセンブルへジャンプ

関数/変数用リスト・エリアで選択しているノードの開始アドレスに対応する逆アセンブル・データを逆アセンブル パネル(逆アセンブル1)上にオープンします(「2.7 定義箇所へジャンプする」参照)。

ただし,デバッグ・ツールと切断時は無効となります。

メモリへジャンプ

関数/変数用リスト・エリアで選択しているノードの開始アドレスに対応するメモリ・リストをメモリ パネル(メモリ1)上にオープンします(「2.7 定義箇所へジャンプする」参照)。

ただし,デバッグ・ツールと切断時は無効となります。

関数/変数一覧へジャンプ

関数一覧 パネル 変数一覧 パネルをオープンし,このパネルで選択しているノードの関数/変数を選択状態にします。

コピー

選択している項目の内容を文字列としてクリップ・ボードにコピーします。

【CC-RX】
インスタンス変数を示すノードを選択している場合は無効となります。