[実行時間の割合]タブ


取得した関数情報において,関数の実行時間の割合を円グラフで表示します。

なお,このタブ上でグラフを表示するための操作手順は,「2.13.2 関数の実行時間率をグラフ化する」を参照してください。

注意 1.

デバッグ・ツールがトレース機能をサポートしていない場合,またはトレース機能を有効化していない場合,このグラフを表示することはできません。
また,トレース機能を有効化している状態であっても,トレース・メモリにトレース・データが存在しない場合は,グラフ表示は行わず,出力 パネルに次のメッセージを表示します。
“実行時間情報がありません。”

注意 2.

グラフ表示を行うためには,「(a) トレース機能」の注意を参照してください。

注意 3.

【E1/E2 Lite/E20【RX】】【EZ Emulator【RX】】
トレース・タイム・タグ機能をサポートしていないため,このグラフを表示することはできません。

注意 4.

【E1/E2 Lite/E20【RX】】【EZ Emulator【RX】】
このタブに表示される結果は正確でない可能性があります。これはトレースのタイム・ラグ計測用カウンタが小さくオーバフローする可能性があるためです。オーバフローしているかはトレース パネルのタイムスタンプで確認してください。

図 A.17

解析グラフ パネル:[実行時間の割合]タブ

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

メイン・ウインドウのツールバーの ボタンのクリック→[実行時間の割合]タブの選択

-

[表示]メニュー→[プログラム解析]→[解析グラフ]→[実行時間の割合]タブの選択

[各エリアの説明]

(1)

グラフ表示エリア

関数の実行時間の割合を示す円グラフを表示します。

表示する関数の数は,プロパティ パネル[設定]タブ上の[全般]カテゴリ内[実行時間の割合グラフに表示する関数の数]プロパティの指定により変更することができます(デフォルトでは[10]が指定されます)。実行時間の割合の大きい順にグラフ化の対象となり,ここで指定した数を越える関数については,“その他”としてまとめて表示します。

備考 1.

ラベルの文字色とグラフの背景色は,オプション ダイアログにおける[全般 - フォントと色]カテゴリ内の[標準]項目の文字色/背景色の設定に依存します。

備考 2.

[Ctrl]キーを押下しながらマウス・ホイールを前後方に動かすことにより,グラフの表示を10 %〜100 %まで拡大/縮小することができます(ラベルのフォント・サイズは対象となりません)。

(a)

ラベル表示

各関数のラベルとして,“関数名[実行時間の割合%]”を表示します。

なお,スタティック関数の場合は,“( )”内にファイル名を併記します。

備考

実行時間の割合は,関数一覧 パネルにおける[実行時間(割合)[%]]項目の値と同値です。

(b)

ポップアップ表示

グラフ上にマウス・カーソルを重ねることにより,その関数の情報ををポップアップ表示します。

表示形式は次のとおりです。

関数名

実行時間 [単位]

 

関数名

対象関数名を示します。

対象関数がメンバ関数の場合は,“クラス名::関数名”の形式で表示します【CC-RX】。

実行時間 [単位]

対象関数の実行時間を示します(関数一覧 パネルにおける[実行時間[単位]]項目の値と同値)。

なお,[単位]は,プロパティ パネル[設定]タブ上の[全般]カテゴリ内[時間の単位]プロパティにより変更可能です。