ter_tsk

概要

タスクの強制終了

C言語形式

 ER      ter_tsk ( ID tskid );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      tskid;
タスクのID



機能

tskidで指定されたタスクを強制的にDORMANT状態へと遷移させます。これにより,対象タスクは,RI600PXのスケジューリング対象から除外されます。また,このとき表19−4に示す処理が行われます。

本サービス・コールを発行した際,対象タスクの起動要求がキューイングされていた(起動要求カウンタ > 0)場合には,対象タスクの状態操作(DORMANT状態への状態遷移処理)を行ったのち,対象タスクの起動(DORMANT状態からREADY状態への状態遷移処理)もあわせて行われます。このとき表19−3に示す処理が行われます。

備考 本サービス・コールは,タスクが占有していたミューテックス以外の資源(セマフォやメモリ・ブロックなど)を自動的に解放する機能はありません。タスクは,必ず終了する前に資源の解放を行ってください。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_ID

-18

不正ID番号

- tskid≦0

- tskid > VTMAX_TSK

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- 非タスクから本サービス・コールを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

E_MACV

-26

メモリ・アクセス違反

- スタック・ポインタが呼出しタスクのユーザ・スタック領域の範囲外を指している。

E_ILUSE

-28

サービス・コール不正使用

- 対象タスクが自タスクである。

E_OBJ

-41

オブジェクト状態エラー

- 対象タスクがDORMANT状態である。

E_NOEXS

-42

オブジェクト未生成

- tskidのタスクが存在しない。