3.2.1 リンケージリストの構成

リンケージリストの構成と内容を表 3.2に示します。

表 3.2

リンケージリストの構成と内容

No

リストファイルへ表示する情報

内容

-showオプション指定

-showオプション省略時

1

オプション情報

コマンドライン、サブコマンドで指定したオプション列を表示

なし

出力する

2

エラー情報

エラーメッセージを表示

なし

出力する

3

リンケージマップ情報

セクション名、先頭/最終アドレス、サイズ、種別を表示

なし

出力する

-show=relocation_attributeを指定した場合は、再配置属性を表示

-show=relocation_attribute

出力しない

4

シンボル情報

静的定義シンボル名、アドレス、サイズ、種別をアドレス順に表示

-show=referenceを指定した場合は、各シンボルの参照回数、最適化実行有無も表示

-show=structを指定した場合は、構造体、および共用体メンバの情報を出力します。

-show=symbol

-show=reference

出力しない

出力しない

5

シンボル削除最適化情報

最適化で削除したシンボルを表示

-show=symbol

出力しない

6

クロスリファレンス情報

シンボルの参照情報を表示

-show=xreference

出力しない

7

合計セクションサイズ

RAM,ROM,およびプログラムセクションの合計サイズを表示

-show=total_size

出力しない

8

ベクタ情報

ベクタ番号とアドレスの情報を表示

-show=vector

出力しない

9

CRC情報

CRCの演算結果および出力位置アドレスを表示

なし

CRCオプション指定時は常に出力

10

CFI情報

不正な間接関数呼び出し検出で用いる関数リストを表示

-show=cfi

出力しない

-showオプションはlistオプションを指定した場合に有効です。