8.5 PIC/PID機能の利用

本章では、PIC/PID機能の概要と、PIC/PID機能を利用する場合のスタートアップの作成方法について説明します。

PIC/PID機能は、一度リンクが完了して配置アドレスが確定したROM上のコードやデータを、リンクをやり直すことなく、任意のアドレスに配置して利用できるようにする機能です。

PICは位置独立コード(Position Independent Code)、PIDは位置独立データ(Position Independent Data)をそれぞれ意味します。PICを生成する機能がPIC機能、PIDを生成する機能がPID機能で、ここでは、これらの機能を総称してPIC/PID機能と呼びます。