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2.3.4.1 [接続用設定]タブ

[接続用設定]タブでは,次に示すカテゴリごとに,デバッグ・ツールとの接続に関する設定を行います。

 

(1) [内蔵ROM/RAM]

(2) [クロック]

(3) [ターゲット・ボードとの接続]

(4) [フラッシュ]

(5) [CPUの動作モード]

(6) [外部フラッシュ]

(1)

[内蔵ROM/RAM]

このカテゴリでは,内蔵ROM/RAMに関する設定を表示します。

図 2.45

[内蔵ROM/RAM]カテゴリ

 

-

[内蔵ROMサイズ[Kバイト]]

エミュレーションする内蔵ROMサイズを表示します(単位:Kバイト)。

このプロパティ値を変更することはできません。

-

[内蔵RAMサイズ[バイト]]

エミュレーションする内蔵RAMサイズを表示します(単位:バイト)。

このプロパティ値を変更することはできません。

-

[データフラッシュ・メモリ・サイズ[Kバイト]]

選択しているマイクロコントローラのデータフラッシュ・メモリ領域のサイズを表示します(単位:Kバイト)。

選択しているマイクロコントローラがデータフラッシュ・メモリ非搭載品の場合は,[0]を表示します。

このプロパティ値を変更することはできません。

(2)

[クロック]

このカテゴリでは,クロックに関する設定を行います。

注意

EZ Emulatorと接続中にこのカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.46

[クロック]カテゴリ【HOCO】

図 2.47

[クロック]カテゴリ【EXTAL】

 

-

[メイン・クロック・ソース]

メイン・クロックをEXTAL周波数と内蔵HOCOから指定します。

内蔵HOCOを持たないマイクロコントローラの場合は,[EXTAL]を表示します。

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[メイン・クロック周波数[MHz]]

メイン・クロックの周波数(逓信前)を指定します。

EXTAL周波数値として0.0001~99.9999(単位:MHz)の範囲で数値を直接入力します。

入力値の少数第5位以下は切り捨てられ,指定可能範囲外の入力値は,0.0001(0以下だった時)または99.9999(100以上だった時)に丸め込みます。

このプロパティは,[メイン・クロック・ソース]プロパティで[EXTAL]を指定した場合のみ表示されます。

-

[動作周波数[MHz]]

動作周波数(ICLK)を指定します。

0.0001~999.999(単位:MHz)の範囲で数値を直接入力します。

指定可能範囲外の入力値は,0.0001(0以下だった時) または999.999(1000以上だった時)に丸め込みます。

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[内蔵フラッシュ・メモリ書き換え時のクロック操作を許可する]

内蔵フラッシュ・メモリ書き換え時に,デバッガによるクロック操作を許可するか否かを指定します。

注意

【EZ Emulator】
[はい]を指定した場合,マイクロコントローラのFlashIFクロック(FCLK)が動作保証範囲外(LOCOやサブクロック動作中など)でデバッガによる内蔵フラッシュROMの書き換えを実施した時,EZ Emulatorがクロック・ソースを切り替えます。なお,書き換え完了後は,元のクロック・ソースに復帰します。
クロック操作を許可した場合,クロック・ソースを切り替えるため,内蔵フラッシュ・メモリ書き換え中の周辺クロック動作周波数が変更されます。
クロック操作の許可設定は,プログラム実行やステップ実行などの実行系機能を実施した後の内蔵フラッシュROMを書き換える時に有効となります。なお,デバッグ・ツールの接続直後やCPUリセット発行時は,クロック操作の許可設定に関わらずFCLKが動作保証範囲外の場合は,強制的にクロック・ソースを切り替えます。

(3)

[ターゲット・ボードとの接続]

このカテゴリでは,EZ Emulatorとターゲット・ボードとの接続に関する設定を行います。

図 2.48

[ターゲット・ボードとの接続]カテゴリ

 

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[MCU動作電圧[V]]

ユーザ基板に実際に供給しているマイクロコントローラの動作電圧値を指定します。

0.0001~9.9999(単位:V)の範囲の数値を直接入力で指定します。

注意

EZ Emulatorと接続中にこのプロパティを変更することはできません。

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[通信方式]

EZ Emulatorがターゲット・システム上のマイクロコントローラと通信する際の通信方式を表示します。

このプロパティ値を変更することはできません。

なお,デバッグ・ツールの選択についての詳細は,「2.3.1 使用するデバッグ・ツールを選択する」を参照してください。

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[FINEボーレート[bps]]

EZ Emulatorがターゲット・システム上のマイクロコントローラと通信する際の通信速度(FINEボーレート)をドロップダウン・リストより指定します。

ドロップダウン・リストには,次の通信速度が表示されます。

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1000000(デフォルト), 500000, 250000

注意 1.

EZ Emulatorと接続中にこのカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

注意 2.

ターゲット・システム上でのFINE信号の配線長や配線方法によっては,選択したFINEボーレートで通信できない場合があります。このFINEボーレートを下げることによって,通信が出来るようになる場合があります。

(4)

[フラッシュ]

このカテゴリでは,フラッシュ書き換えに関する設定を行います。

注意

EZ Emulatorと接続中にこのカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.49

[フラッシュ]カテゴリ

 

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IDコードの入力モード]

IDコードの入力モードを指定します。

注意

EZ Emulatorと接続中にこのプロパティを変更することはできません。

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[IDコード]

IDコードプロテクトを解除するためのIDコードを指定します。

プロパティにおいて,[IDコードを16進32桁で指定]を指定した場合,IDコードは32桁の16進数で入力してください。また,[IDコードを16文字以内で指定(ASCII)]を指定した場合,IDコードは16文字以内のASCII文字列で入力してください。

注意 1.

EZ Emulatorと接続中にこのプロパティを変更することはできません。

注意 2.

IDコードを32桁の16進数で入力する場合は,32ビットのデータ単位に並べて入力してください。
フラッシュプログラマではIDコードの並び順がCS+と異なる場合があります。ご使用のフラッシュプログラマのIDコード入力の仕様を確認してください。

注意 3.

IDコードをASCII文字列で入力する場合,16文字に満たない部分は”0”で入力されます。

注意 4.

IDコードを含んだプログラムをダウンロードした場合,IDコードはFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFに書き換わります。

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ワークRAM開始アドレス]

デバッガが使用するワークRAMの配置アドレスを指定します。なお,アドレス値は4バイト単位の値を指定してください。(入力値が4バイト単位の値でなかった場合は,自動的に補正されます。)

指定したワークRAMの配置アドレスから[ワークRAMサイズ[バイト]]プロパティの表示サイズ分は,デバッガのファームウェアが使用します。

注意 1.

EZ Emulatorと接続中にこのプロパティを変更することはできません。

注意 2.

メモリ内容の退避・復帰が行われるためユーザ・プログラムでもこの領域を使用できますが,ワークRAMに配置する領域は,以下の用途では使用できません。

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DMAまたはDTC機能の転送元・転送先

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DTCベクタテーブル,および転送情報配置アドレス

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DMAC,DTC起動要因の割り込みベクタ

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[ワークRAMサイズ[バイト]]

デバッガが使用するワークRAMのサイズを表示します。

(5)

[CPUの動作モード]

このカテゴリでは,エミュレーションするマイクロコントローラの動作モードに関する設定を行います。

注意

EZ Emulatorと接続中にこのカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

図 2.50

[CPUの動作モード]カテゴリ

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[モード端子設定]

マイクロコントローラのモード端子で設定している動作モードを指定します。

EZ Emulatorの場合は,シングルチップモード固定となります。

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[レジスタ設定]

レジスタで設定する動作モードを指定します。

EZ Emulatorの場合は,シングルチップモード固定となります。

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エンディアン]

プロジェクトのエンディアンを表示します。

プロジェクトからエンディアンの設定情報を取得し,その値を表示します。

デバッグ・ツールと切断中のみ指定することができます。

(6)

[外部フラッシュ]

このカテゴリでは,外部フラッシュに関する設定を行います。

EZ Emulatorの場合,設定をすることは可能ですが,マイクロコントローラの動作モードがシングルチップモード固定となるため,本カテゴリにて設定した内容は反映されません。