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2.3.5.2 [デバッグ・ツール設定]タブ

[デバッグ・ツール設定]タブでは,次に示すカテゴリごとに,デバッグ・ツールの基本設定を行います。

 

(1) [メモリ]

(2) [実行中のメモリ・アクセス]

(3) [レジスタ]

(4) [トレース]

(5) [カバレッジ]

(6) [ストリーム入出力]

(7) [実行モード]

(8) [命令デコードキャッシュ]

(1)

[メモリ]

このカテゴリでは,メモリに関する設定を行います。

図 2.63

[メモリ]カテゴリ【シミュレータ】

 

-

[メモリ・マッピング]

現在のメモリ・マッピングの状況が,メモリ領域の種別ごとに詳細表示されます。

このパネル上でマッピング値を変更することはできません。メモリ・マッピングを追加する必要がある場合は,[メモリ・マッピング]プロパティを選択することで設定欄右端に表示される[...]ボタンのクリックによりオープンするメモリ・マッピング ダイアログで行います。

設定方法についての詳細は,メモリ・マッピング ダイアログの項を参照してください。

図 2.64

メモリ・マッピング ダイアログのオープン

(2)

[実行中のメモリ・アクセス]

このカテゴリでは,プログラム実行中におけるメモリ・アクセスに関する設定を行います。

このカテゴリ内の設定は,リアルタイム表示更新機能を使用する場合に必要となります。リアルタイム表示更新機能についての詳細は,「2.11.1.4 プログラム実行中にメモリの内容を表示/変更する」を参照してください。

図 2.65

[実行中のメモリ・アクセス]カテゴリ【シミュレータ】

 

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[実行中に表示更新を行う]

プログラム実行中に,ウォッチ パネルメモリ パネルの表示内容を更新するか否かをドロップダウン・リストにより指定します。

表示内容の更新を行う場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。

注意

プログラム実行中にこのプロパティを変更することはできません。

-

[表示更新間隔[ms]]

このプロパティは,[実行中に表示更新を行う]プロパティにおいて[はい]を指定した場合にのみ表示します。

プログラム実行中に,ウォッチ パネルメモリ パネルの表示内容を更新する間隔を100 ms単位で指定します。

直接入力により,100~65500の整数(100 ms未満の端数切り上げ)を指定してください(デフォルトでは[500]が指定されます)。

なお,[実行中に表示更新を行う]プロパティにおいて指定値を[いいえ]から[はい]へ切り替えた場合,このプロパティには前回の設定値が表示されます。

注意

プログラム実行中にこのプロパティを変更することはできません。

(3)

[レジスタ]

このカテゴリでは,プログラム実行中におけるステータス・バーへのPC表示に関する設定を行います。

図 2.66

[レジスタ]カテゴリ【シミュレータ】

 

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[実行中にPC表示を行う]

このプロパティは,プログラム実行中にステータス・バーへPC値を表示するかどうかを指定します。

[いいえ]を選択した場合,実行中のステータス・バーは“実行中”と表示します。

注意

プログラム実行中にこのプロパティを変更することはできません。

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[PC表示更新間隔[ms]]]

このプロパティは,[実行中に表示更新を行う]プロパティにおいて[はい]を指定した場合にのみ表示します。

プログラム実行中にステータス・バーのPC表示を更新する間隔を100ms単位で指定します。

直接入力により,100~65500の整数(100ms未満は端数切り上げ)を指定してください。(デフォルトでは[500]が指定されます。)

なお,[実行中に表示更新を行う]プロパティにおいて指定値を[いいえ]から[はい]へ切り替えた場合,このプロパティには前回の設定値が表示されます。

注意

プログラム実行中にこのプロパティを変更することはできません。

(4)

[トレース]

このカテゴリでは,トレース機能に関する設定を行います。

トレース機能,およびこのカテゴリ内の設定についての詳細は,「2.13 実行履歴の収集」を参照してください。

(5)

[カバレッジ]

このカテゴリでは,カバレッジ機能に関する設定を行います。

カバレッジ機能,およびこのカテゴリ内の設定についての詳細は,「2.15 カバレッジの測定【シミュレータ】【E20【RX71M, RX66x, RX65x, RX64M, RX66T, RX671, RX72T, RX72M, RX72Nグループ】】」を参照してください。

(6)

[ストリーム入出力]

このカテゴリでは,ユーザプログラムからの標準入出力またはファイル入出力を行うためのストリーム入出力に関する設定を行います。

図 2.67

[ストリーム入出力]カテゴリ

 

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[ストリーム入出力モードを選択]

このプロパティでは,標準入出力を実行するための入出力方式をドロップダウン・リストにより指定します。

エミュレータと同じ低水準インタフェース・ルーチン(アセンブリ言語部分)用のファイルを使用する場合は,[エミュレータモード]を指定してください(デフォルトでは[シミュレータモード]が指定されています)。

備考

ファイル入出力は[シミュレータモード]を指定した場合のみ使用可能です。[エミュレータモード]を指定した場合は,ファイル入出力は使用できません。

注意

シミュレータと接続中にこのプロパティを変更することはできません。

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[ストリーム入出力機能を使用する]

このプロパティは,[ストリーム入出力モードを選択]プロパティにおいて[シミュレータモード]を指定した場合にのみ表示します。

シミュレータモード使用時のストリーム入出力機能を使用するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

ストリーム入出力機能を使用する場合は[はい]を選択してください(デフォルトでは[いいえ]が指定されます)。

-

[ストリーム入出力用アドレス]

このプロパティは,[ストリーム入出力モードを選択]プロパティにおいて[シミュレータモード]を指定した場合にのみ表示します。

シミュレータモード使用時のストリーム入出力の開始位置を指定します。

直接入力によりストリーム入出力用アドレスを指定してください。(デフォルトでは[0x00000000]が指定されます。)

(7)

[実行モード]

このカテゴリでは,シミュレーションエラー,または例外が発生した場合の動作に関する設定を行います。

図 2.68

[実行モード]カテゴリ

 

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[実行モードを選択]

このプロパティでは,実行モードを指定します。

次のドロップダウン・リストより選択します。

停止

シミュレーションを停止します(デフォルト)。

続行

シミュレーションを続行します(下段のプロパティ項目が有効となります)。

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[未定義命令例外発生時に停止する]

このプロパティは,[実行モードを選択]プロパティにおいて[停止]を指定した場合のみ表示されます。

未定義命令例外発生時に停止するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

未定義命令例外発生時に停止する場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

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[特権命令例外発生時に停止する]

このプロパティは,[実行モードを選択]プロパティにおいて[停止]を指定した場合のみ表示されます。

特権命令例外発生時に停止するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

特権命令例外発生時に停止する場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

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[アクセス例外発生時に停止する]

このプロパティは,[周辺機能シミュレーションモジュール]プロパティにMPUモジュールが存在し,[実行モードを選択]プロパティにおいて[停止]を指定した場合のみ表示されます。

アクセス例外発生時に停止するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

アクセス例外発生時に停止する場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

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[浮動小数点例外発生時に停止する]【FPU搭載品】

このプロパティは,[実行モードを選択]プロパティにおいて[停止]を指定した場合のみ表示されます。

単精度浮動小数点例外発生時に停止するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

単精度浮動小数点例外発生時に停止する場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

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[割り込み発生時に停止する]

このプロパティは,[実行モードを選択]プロパティにおいて[停止]を指定した場合のみ表示されます。

割り込み発生時に停止するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

割り込み発生時に停止する場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

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[INT命令実行時に停止する]

このプロパティは,[実行モードを選択]プロパティにおいて[停止]を指定した場合のみ表示されます。

INT命令実行時に停止するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

INT命令実行時に停止する場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

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[BRK命令実行時に停止する]

このプロパティは,[実行モードを選択]プロパティにおいて[停止]を指定した場合のみ表示されます。

BRK命令実行時に停止するかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

BRK命令実行時に停止する場合は,[はい]を選択してください(デフォルト)。

(8)

[命令デコードキャッシュ]

このカテゴリでは,命令実行時にデコード結果を保持し,同一アドレス実行時にデコード結果を利用する機能(命令デコードキャッシュ)に関する設定を行います。

図 2.69

[命令デコードキャッシュ]カテゴリ

 

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[命令デコード結果をキャッシュしてシミュレーション速度を向上する]

命令デコードキャッシュ機能を有効にするかどうかをドロップダウン・リストにより指定します。

命令デコードキャッシュ機能を有効にする場合は[はい]を選択してください(デフォルトでは[いいえ]が指定されます)。

注意

命令デコードキャッシュ機能はデコード結果を再利用するため,自己書き換えコードを使用するプログラムには使用できません。また,プログラムの意図しない動作により命令が書き換わると,正しくエラーを検出できない場合があります。