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2.4.3 CS+にデバッグ・ツールをホットプラグイン接続する【E1(JTAG)】【E20(JTAG)】

ホットプラグイン接続とは,プログラム実行中にデバッグ・ツールを接続して実行中のプログラムをデバッグすることができる接続方式です。

ホットプラグインの接続手順は,次のとおりです。

(1)

プログラムの実行

エミュレータと接続しない状態で,予めターゲット・システム上のマイクロコントローラにダウンロードしたプログラムを実行します。

(2)

デバッグ・ツールの指定

アクティブ・プロジェクトでホットプラグイン接続可能なデバッグ・ツール(【E1(JTAG)】/【E20(JTAG)】)を指定します。

備考

【E1(Serial】【E20(Serial)】【EZ Emulator】
ホットプラグイン接続をサポートしていません。

(3)

CS+にデバッグ・ツールをホットプラグイン接続

[デバッグ]メニュー→[ホット・プラグイン]を選択することにより,ホットプラグイン接続の準備を開始します。

(4)

ターゲット・システムの接続

ホットプラグイン接続の準備が完了すると,次のメッセージが表示されます。ターゲット・システムとエミュレータを接続してから[OK]ボタンをクリックしてください。現在のアクティブ・プロジェクトで選択しているデバッグ・ツールとの通信を開始します。

図 2.77

ホットプラグイン接続準備完了メッセージ

注意

【E1(JTAG)】
ホットプラグイン接続する場合,エミュレータとターゲット・システム間に別売の”ホットプラグアダプタ”(R0E000010ACB00)を接続する必要があります。

(5)

ホットプラグイン接続完了

デバッグ・ツールとの接続に成功すると,メイン・ウインドウステータス・バーが,次のように変化します。

なお,ステータス・バーに表示される各項目についての詳細は,メイン・ウインドウを参照してください。

図 2.78

デバッグ・ツールとのホットプラグイン接続に成功したステータス・バー

注意 1.

ホットプラグイン接続完了後,プログラムをブレークするまではトレース機能を使用できません。

注意 2.

ホットプラグイン接続完了後,プログラムをブレークするまではリアルタイムRAMモニタ機能を使用できません。そのため,[トレース]カテゴリの[トレース機能の用途]プロパティにおいて,リアルタイムRAMモニタを指定しないでください。

注意 3.

ホットプラグイン接続をした場合,プロジェクトにユーザ情報として設定されていたイベントは全て削除されます(ビルトイン・イベントは除く)。

注意 4.

ホットプラグイン接続をする場合,ソフトウエア・ブレークポイントが設定されたプロジェクトを使用しないでください。正しくホットプラグイン接続しない可能性があります。
アクティブ・プロジェクトのイベント パネル上にてソフトウエア・ブレークポイントが全て削除されていることを確認してください(「2.17.5 イベントを削除する」参照)。

注意 5.

ホットプラグイン接続では,IDコードを確認する為,プログラムを一時的に約800μs停止させています。(CPUクロック:100MHz,JTAGクロック:16.5MHz)

注意 6.

【RX630, RX631, RX63N, RX63T, RX634 グループ】
マイクロコントローラに書かれたエンディアン選択レジスタ(MDEB, MDES)のエンディアン値とプロジェクトのエンディアン情報を合わせてください。エンディアン選択レジスタの詳細については,マイクロコントローラのハードウエア・マニュアルを参照してください。
また,フラッシュ書き換えプログラムが動作中にホットプラグはできません。