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-FLASH_SECURITY_ID【V1.12以降】


フラッシュ・プログラマ・セキュリティID値に設定する値を指定します。

[指定形式]

-FLASH_SECURITY_ID=value

 

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省略時解釈

フラッシュ・プログラマ・セキュリティID値を設定しません。

[詳細説明]

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フラッシュ・プログラマ・セキュリティID値valueを指定します。

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フラッシュ・プログラマ・セキュリティID値は,16進数で指定してください。

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フラッシュ・プログラマ・セキュリティID値として指定できない値を指定した場合は,エラーとなります。
フラッシュ・プログラマ・セキュリティID値のMSB側からバイト単位で,下位アドレスから上位アドレスの順で設定していきます。

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フラッシュ・プログラマ・セキュリティID値の配置先とセキュリティIDの最大サイズは,デバイス・ファイルにより設定されます。

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オプションの指定はデバイス仕様によるセキュリティIDの最大サイズ以内で指定してください。
デバイス仕様によるセキュリティIDの最大サイズを超えた場合はエラーになります。
指定するセキュリティIDのサイズが最大サイズに満たない場合は,上位ビットに0を補てんします。

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セキュリティID値は,アセンブリ・ソース・ファイル中に以下の再配置属性のセグメントを定義することでも指定可能です。
ただし,オプションの指定と同様にデバイス仕様によるセキュリティIDの最大サイズ以内で定義してください。

        .section  .flash_security_id, FLASH_SECUR_ID
          .db       0x01            ;0xD6番地
          .db       0x02            ;0xD7番地
          .db       0x03            ;0xD8番地
          .db       0x04            ;0xD9番地
          .db       0x05            ;0xDA番地
          .db       0x06            ;0xDB番地
          .db       0x07            ;0xDC番地
          .db       0x08            ;0xDD番地
          .db       0x09            ;0xDE番地
          .db       0x0A            ;0xDF番地
          .db       0x0B            ;0xE0番地
          .db       0x0C            ;0xE1番地
          .db       0x0D            ;0xE2番地
          .db       0x0E            ;0xE3番地
          .db       0x0F            ;0xE4番地
          .db       0x10            ;0xE5番地

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アセンブリ・ソース・ファイルの指定と本オプションの指定が重なった場合は,本オプションが優先されます。

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セキュリティID値は,必ずデバイスのユーザーズ・マニュアルを参照して設定を行ってください。

[使用例]

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セキュリティID値を指定します。0xD6番地から,0x01,0x02,0x03,0x04,0x05,0x06,0x07,0x08,0x09,0x0A,0x0B,0x0C,0x0D,0x0E,0x0F,0x10を指定します。

>rlink a.obj b.obj -device=dr5f10y14.dvf -security_id=0102030405060708090A0B0C0D0E0F10

[備考]

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本オプションは,-form={object|relocate|library}オプション,または-extractオプションを指定した場合は無効となります。

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-deviceオプションを指定していない場合,本オプションは無効となります。

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アセンブリ・ソース・ファイルにセキュリティID値を記述する場合,ラベル参照を記述しないでください。リロケーション解決が行われるため,期待する値にならない場合があります。