メモリ・マッピング・プロファイラを使用しメモリ情報を表示する

2.9.1 メモリ・マッピング・プロファイラを使用しメモリ情報を表示する

メモリ・マッピング・プロファイラは，ビルド・ツールから収集したロード・モジュールのメモリ・マッピング情報を表示します。

メモリ・マッピング・プロファイラの操作手順は，プロジェクトタイプに合わせて以下の２つの方法があります。

(1)	アプリケーション・プロジェクト等のデバッグ専用プロジェクト以外の場合

<1>	CS+ for CC でプロジェクトを開き，サブプロジェクトがある場合はメモリ情報を表示したいプロジェクト（通常メインのアプリケーションプロジェクト）をアクティブ・プロジェクトにしてください。

<2>	［表示］メニュー→［メモリ・マッピング・プロファイラ］を選択してください。

<3>	メモリ・マッピング・プロファイラパネルの［プロファイル］ボタンをクリックしてください。以下のダイアログ（Q0294007【RL78】，Q0291003【RX】，Q0293008【RH850】）が表示された場合は，必ず「はい」を選択してください。メモリ・マッピング情報に関係するオプションを変更します。これにより，ビルド結果のロード・モジュール・ファイルやヘキサ・ファイルのコードが変わることはありません。

図 2.94

メッセージダイアログ

［プロファイル］ボタンのクリックにより，ボタン名が「プロファイル(収集)」に変わります。

図 2.95

メモリ・マッピング・プロファイラのボタン

<4>	プロジェクトをリビルドしてください。リビルドが正常終了すると，メモリ・マッピング情報がパネル下部のグリッド・コントロールに表示されます。以下でパネルの各部について説明します。

備考 1.

<3> でメッセージが表示され［はい］を選択した場合，かつラピッド・ビルドが有効な場合はリビルドは不要です。ラピッド・ビルドが完了した時点でメモリ・マッピング・プロファイラに最新のメモリ情報が表示されます。

備考 2.

保存ボタンをクリックすると，最新のプロファイル結果をスナップショットとして別名で保存します。最新のプロファイル結果が更新されたときに，保存したスナップショットと比較して，変化点を確認することができます。

図 2.96

パネルの各部について

グリッド・コントロールでの各タブの表示内容，およびソート/フィルタリングなどについてはメモリ・マッピング・プロファイラパネルをご参照ください。

(2)	デバッグ専用プロジェクトの場合

この手順は，デバッグ対象であるロード・モジュール・ファイルと一緒に生成されたリンク・マップ・ファイル（*.map）がある場合に実施できます。

<1>	メモリ・マッピング情報を表示するためにCCRH/RL/RXのアプリケーション・プロジェクトを新規に作成してください。その際，ロード・モジュール・ファイルがターゲットにしているデバイスに相当するマイクロコントローラを選択してください。

<2>	［リンク・オプション］タブの［リンク後に実行するコマンド］プロパティに copy<表示したいリンク・マップ・ファイルのパス> DefaultBuild\<プロジェクト名>. map を設定してください。

<3>	メモリ・マッピング・プロファイラで「プロファイル」ボタンをクリックしてください。 → ボタンのラベルが「プロファイル(収集)」に変わります。

<4>	プロジェクトをビルドしてください。 → 表示したいリンク・マップ・ファイルの内容が本パネルに表示されます。