sta_cyc

ista_cyc

概要

周期ハンドラの動作開始

C言語形式

 ER      sta_cyc ( ID cycid );
 ER      ista_cyc ( ID cycid );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      cycid;
周期ハンドラのID



機能

cycidで指定された周期ハンドラの動作状態を停止状態(STP状態)から動作状態(STA状態)へと遷移させます。これにより,対象周期ハンドラは,RI600PXの起動対象となります。

なお,本サービス・コールの発行から1回目の起動要求が発行されるまでの相対時間間隔は,周期ハンドラの生成時にTA_PHS属性を指定しているか否かにより異なります。詳細は,「10.6.5 周期ハンドラの動作開始」を参照してください。

- TA_PHS属性を指定した場合
起動位相および起動周期にしたがって,起動タイミングが設定されます。
ただし,対象周期ハンドラの動作状態が開始状態の場合には,本サービス・コールを発行しても何も処理は行わず,エラーとしても扱いません



- TA_PHS属性を指定しない場合
本サービス・コールの発行時点を基点に,起動周期にしたがって起動タイミングが設定されます。
なお,起動タイミング設定処理については,対象周期ハンドラの動作状態に関係なく実行されます。



戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_ID

-18

不正ID番号

- cycid≦0

- cycid > VTMAX_CYH

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

備考 タスクからista_cycを発行した場合,および非タスクからsta_cycを発行した場合,コンテキスト・エラーは検出されず,システムの正常な動作は保証されません。

E_NOEXS

-42

オブジェクト未生成

- cycidの周期ハンドラが存在しない。