固定長メモリ・プール情報

固定長メモリ・プール情報では，

といった項目を個々の固定長メモリ・プールに対して定義します。

なお，固定長メモリ・プール情報として定義可能な数は，0〜127個に限られます。

以下に，固定長メモリ・プール情報の記述形式を示します。


CRE_MPF ( mpfid, { mpfatr, blkcnt, blksz[:seg_nam], mpf } );

以下に，固定長メモリ・プール情報で記述する項目について示します。

1 ) 固定長メモリ・プール名mpfid

固定長メモリ・プールの名前を指定します。
なお，mpfidとして指定可能な値は，“オブジェクト名”に限られます。

備考　CF78V4では，固定長メモリ・プール名とIDの対応を以下に示した形式でシステム情報ヘッダ・ファイルに出力します。このため，処理プログラム内で該当システム情報ヘッダ・ファイルをインクルードすることにより，固定長メモリ・プール名をIDの代わりに利用することが可能となります。

【システム情報ヘッダ・ファイル（C言語用）への出力形式】


#define mpfid ID

【システム情報ヘッダ・ファイル（アセンブリ言語用）への出力形式】


mpfid .EQU ID

2 ) 属性（キューイング方式）mpfatr

固定長メモリ・プールの属性（キューイング方式）を指定します。
なお，mpfatrとして指定可能な値は，“TA_TFIFO”に限られます。

【タスクのキューイング方式】

TA_TFIFO：タスクからget_mpf，またはtget_mpfを発行した際，メモリ・ブロックを獲得することができなかった（空きメモリ・ブロックが存在しなかった）場合には，該当タスクを固定長メモリ・プールの待ちキューに“メモリ・ブロックの獲得要求順”でキューイング

3 ) メモリ・ブロック数blkcnt

メモリ・ブロックの総数を指定します。
なお，blkcntとして指定可能な値は，“1〜16383”に限られます。

4 ) ブロック・サイズblksz

1ブロック当たりのサイズ（単位：バイト）を指定します。
なお，blkszとして指定可能な値は，“4〜65534の2バイト境界値”に限られます。

5 ) セクション名sec_nam

固定長メモリ・プールの割り付け先を指定します。
なお，sec_namとして指定可能な値は，“kernel_work0，kernel_work1，kernel_work2，kernel_work3のいずれか”に限られます。

【固定長メモリ・プールの割り付け先】

kernel_work0：固定長メモリ・プールを.kernel_work0セクションに割り付ける

kernel_work1：固定長メモリ・プールを.kernel_work1セクションに割り付ける

kernel_work2：固定長メモリ・プールを.kernel_work2セクションに割り付ける

kernel_work3：固定長メモリ・プールを.kernel_work3セクションに割り付ける

備考　sec_namの指定を省略した場合，固定長メモリ・プールの割り付け先は，“.kernel_work0セクション”となります。

6 ) システム予約領域mpf

システム予約領域です。
なお，mpfとして指定可能な値は，“NULL”に限られます。