7.4.4 <float.h>

浮動小数点型の内部表現に関する各種制限値を定義します。

以下はすべて処理系定義です。

種別

定義名

定義値

説明

定数

(マクロ)

FLT_RADIX

2

指数部表現における基数です。

FLT_ROUNDS

1または0

演算結果を丸めるかどうかを示します。本マクロの定義の意味は以下のとおりです。
・演算結果を丸める場合 :1
・演算結果を切り捨てる場合 :0
丸め、切り捨ての方法は、処理系定義です。


FLT_MAX

3.4028235677973364e+38F

float型が浮動小数点値として表現できる最大値です。

DBL_MAX

1.7976931348623158e+308

double型が浮動小数点値として表現できる最大値です。

LDBL_MAX

1.7976931348623158e+308

long double型が浮動小数点値として表現できる最大値です。

FLT_MAX_EXP

127

float型が浮動小数点値として表現できる基数のべき乗の最大値です。

DBL_MAX_EXP

1023

double型が浮動小数点値として表現できる基数のべき乗の最大値です。

LDBL_MAX_EXP

1023

long double型が浮動小数点値として表現できる基数のべき乗の最大値です。

FLT_MAX_10_EXP

38

float型が浮動小数点値として表現できる10のべき乗の最大値です。

DBL_MAX_10_EXP

308

double型が浮動小数点値として表現できる10のべき乗の最大値です。

LDBL_MAX_10_EXP

308

long double型が浮動小数点値として表現できる10のべき乗の最大値です。

FLT_MIN

1.175494351e-38F

float型が浮動小数点値として表現できる正の値での最小値です。

定数

(マクロ)

DBL_MIN

2.2250738585072014e-308

double型が浮動小数点値として表現できる正の値での最小値です。

LDBL_MIN

2.2250738585072014e-308

long double型が浮動小数点値として表現できる正の値での最小値です。

FLT_MIN_EXP

-149

float型が正の値として表現できる浮動小数点値の基数のべき乗の最小値です。

DBL_MIN_EXP

-1074

double型が正の値として表現できる浮動小数点値の基数のべき乗の最小値です。

LDBL_MIN_EXP

-1074

long double型が正の値として表現できる浮動小数点値の基数のべき乗の最小値です。

FLT_MIN_10_EXP

-44

float型が正の値として表現できる浮動小数点値の10のべき乗の最小値です。

DBL_MIN_10_EXP

-323

double型が正の値として表現できる浮動小数点値の10のべき乗の最小値です。

LDBL_MIN_10_EXP

-323

long double型が正の値として表現できる浮動小数点値の10のべき乗の最小値です。

FLT_DIG

6

float型の浮動小数点値の10進精度の最大桁数です。

DBL_DIG

15

double型の浮動小数点値の10進精度の最大桁数です。

LDBL_DIG

15

long double型の浮動小数点値の10進精度の最大桁数です。

FLT_MANT_DIG

24

float型の浮動小数点値を基数に合わせて表現した時の仮数部の最大桁数です。

DBL_MANT_DIG

53

double型の浮動小数点値を基数に合わせて表現した時の仮数部の最大桁数です。

LDBL_MANT_DIG

53

long double型の浮動小数点値を基数に合わせて表現した時の仮数部の最大桁数です。

FLT_EXP_DIG

8

float型の浮動小数点値を基数に合わせて表現した時の指数部の最大桁数です。

DBL_EXP_DIG

11

double型の浮動小数点値を基数に合わせて表現した時の指数部の最大桁数です。

LDBL_EXP_DIG

11

long double型の浮動小数点値を基数に合わせて表現した時の指数部の最大桁数です。

FLT_POS_EPS

5.9604648328104311e-8F

float型において、1.0+x≠1.0である最小の浮動小数点値xを示します。

DBL_POS_EPS

1.1102230246251567e-16

double型において、1.0+x≠1.0である最小の浮動小数点値xを示します。

LDBL_POS_EPS

1.1102230246251567e-16

long double型において、1.0+x≠1.0である最小の浮動小数点値xを示します。

FLT_NEG_EPS

2.9802324164052156e-8F

float型において、1.0−x≠1.0である最小の浮動小数点値xを示します。

定数

(マクロ)

DBL_NEG_EPS

5.5511151231257834e-17

double型において、1.0−x≠1.0である最小の浮動小数点値xを示します。

LDBL_NEG_EPS

5.5511151231257834e-17

long double型において、1.0−x≠1.0である最小の浮動小数点値xを示します。

FLT_POS_EPS_EXP

-23

float型において、1.0+(基数)n≠1.0となる最小の整数nを示します。

DBL_POS_EPS_EXP

-52

double型において、1.0+(基数)n≠1.0となる最小の整数nを示します。

LDBL_POS_EPS_EXP

-52

long double型において、1.0+(基数)n≠1.0となる最小の整数nを示します。

FLT_NEG_EPS_EXP

-24

float型において、1.0−(基数)n≠1.0とな る最小の整数nを示します。

DBL_NEG_EPS_EXP

-53

double型において、1.0−(基数)n≠1.0となる最小の整数nを示します。

LDBL_NEG_EPS_EXP

-53

long double型において、1.0−(基数)n≠1.0となる最小の整数nを示します。

DECIMAL_DIG

10

浮動小数点型数値の10進精度の最大桁数です。

FLT_EPSILON

1E-5

float型で表現可能な1より大きい最小の値と1との差を示します。

DBL_EPSILON

1E-9

double型で表現可能な1より大きい最小の値と1との差を示します。

LDBL_EPSILON

1E-9

long double型で表現可能な1より大きい最小の値と1との差を示します。