第22章 テーブル生成ユーティリティmkritblpx
本章では,テーブル生成ユーティリティmkritblpxについて解説しています。
mkritblpxは,アプリケーションで使用しているサービス・コール情報を収集して,サービス・コール・テーブルと割り込みベクタ・テーブルを生成するコマンド・ライン・ツールです。
アプリケーションのコンパイルによって,アプリケーション内で使用しているサービス・コール情報がサービス・コール情報ファイル(.mrc)に出力されます。mkritblpxは,これらのサービス・コール情報ファイルを入力として,システムで使用するサービス・コールだけがリンクされるようにサービス・コール・テーブルを生成します。
また,mkritblpxはcfg600pxが出力したベクタ・テーブル・テンプレート・ファイル(vector.tpl)とサービス・コール情報ファイルを元に,割り込みベクタ・テーブルを生成します。
事前に,環境変数“LIB600”を,“<ri_root>
\lib600”に設定する必要があります。
以下に,mkritblpxをコマンド・ラインから起動する際の起動方法を示します。
ただし,入力例中の“C>”はコマンド・プロンプトを,“△”はスペース・キーの入力を,“[Enter]”はエンター・キーの入力を表しています。
また,“[ ]”で囲まれたオプションは,省略可能なオプションであることを表しています。
C> mkritblpx.exe△[ path][Enter]
|
出力ファイルは,カレント・フォルダに生成されます。
-
path
サービス・コール情報ファイル,またはサービス・コール情報ファイルを検索するフォルダのパスを指定します。なお,フォルダのパスを指定した場合,下位フォルダは検索されません。
mkritblpxは,
path指定の有無に関わらず,カレント・フォルダを検索対象とします。
備考 <ri_root>は,RI600PXのインストール・フォルダを表しています。
デフォルトでは,“ C:
\Program Files
\Renesas Electronics
\CubeSuite+
\RI600PX
”となります。