can_act

ican_act

概要

起動要求のキューイング解除

C言語形式

 ER_UINT can_act ( ID tskid );
 ER_UINT ican_act ( ID tskid );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      tskid;
タスクのID

TSK_SELF: 自タスク

数値: タスクのID



機能

tskidで指定されたタスクにキューイングされている起動要求をすべて解除(起動要求カウンタに0を設定)します。

なお,正常終了時は戻り値として本サービス・コールの発行により解除した起動要求数を返します。

備考 本サービス・コールでは,状態操作処理は行わず,起動要求カウンタの設定処理のみを行います。
したがって,READY状態などからDORMANT状態に遷移することはありません。


戻り値

マクロ

数値

意味



正の値

正常終了(解除した起動要求数)



0

正常終了

- 起動要求数が0である。

- 対象タスクがDORMANT状態である。

E_ID

-18

不正ID番号

- tskid < 0

- tskid > VTMAX_TSK

- 非タスクから本サービス・コールを発行した際,tskidTSK_SELFを指定した。

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

備考 タスクからican_actを発行した場合,および非タスクからcan_actを発行した場合,コンテキスト・エラーは検出されず,システムの正常な動作は保証されません。

E_NOEXS

-42

オブジェクト未生成

- tskidのタスクが存在しない。