rcv_mbx

概要

メッセージの受信

C言語形式

 ER      rcv_mbx ( ID mbxid, T_MSG **ppk_msg );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      mbxid;
メールボックスのID

O

 T_MSG   **ppk_msg;
メッセージの先頭アドレスを格納する領域へのポインタ



【 TA_MFIFO属性用メッセージT_MSGの構造 】

 typedef struct  {
         VP   *msghead;       /*RI600PX管理領域*/
 } T_MSG;


【 TA_MPRI属性用メッセージT_MSG_PRIの構造 】

 typedef struct  {
         T_MSG   msgque;      /* メッセージヘッダ*/
         PRI     msgpri;      /* メッセージ優先度 */
 } T_MSG_PRI;


機能

mbxidで指定されたメールボックスからメッセージを受信し,その先頭アドレスをppk_msgで指定された領域に格納します。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象メールボックスからメッセージを受信することができなかった(待ちキューにメッセージがキューイングされていなかった)場合には,メッセージの受信は行わず,自タスクを対象メールボックスの待ちキューにキューイングしたのち,RUNNING状態からWAITING状態(メッセージ受信待ち状態)へと遷移させます。

なお,メッセージ受信待ち状態の解除は,以下の場合に行われます。

 
メッセージ受信待ち状態の解除操作

戻り値

snd_mbxの発行により,対象メールボックスにメッセージが送信された。

E_OK

isnd_mbxの発行により,対象メールボックスにメッセージが送信された。

E_OK

rel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

E_RLWAI

irel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

E_RLWAI

del_mbxの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

E_DLT



備考 自タスクを対象メールボックスの待ちキューにキューイングする際のキューイング方式は,メールボックスの生成時に指定した順(FIFO順または現在優先度順)に行われます。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_PAR

-17

パラメータ・エラー

- ppk_msg == NULL

E_ID

-18

不正ID番号

- mbxid≦0

- mbxid > VTMAX_MBX

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- 非タスクから本サービス・コールを発行した。

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- ディスパッチ禁止状態から本サービス・コールを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

E_MACV

-26

メモリ・アクセス違反

- スタック・ポインタが呼出しタスクのユーザ・スタック領域の範囲外を指している。

- 呼び出しタスクからのppk_msgが示す領域に対するオペランド・ライト・アクセス許可がない。

E_NOEXS

-42

オブジェクト未生成

- mbxidのメールボックスが存在しない。

E_RLWAI

-49

待ち状態の強制解除

- rel_waiまたはirel_waiの発行により,待ち状態を強制的に解除された。

E_DLT

-51

待ちオブジェクトの削除

- del_mbxの発行により,待ち状態を強制的に解除された。