unl_mtx

概要

ミューテックスのロック解除

C言語形式

 ER      unl_mtx ( ID mtxid );


パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      mtxid;
ミューテックスのID



機能

mtxidで指定されたミューテックスのロック状態を解除します。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象ミューテックスの待ちキューにタスクがキューイングされていた場合には,ミューテックスのロック解除処理後,ただちに該当タスク(待ちキューの先頭タスク)によるミューテックスのロック処理が行われます。

このとき,該当タスクは,待ちキューから外れ,WAITING状態(ミューテックス待ち状態)からREADY状態へ,またはWAITING-SUSPENDED状態からSUSPENDED状態へと遷移します。

備考 ミューテックスのロック解除が可能なタスクは“対象ミューテックスをロックしたタスク”に限られます。このため,自タスクがロックしていないミューテックスに対して本サービス・コールを発行した場合には,何も処理は行わず,戻り値としてE_ILUSEを返します。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_ID

-18

IDの指定が不正である

- mtxid≦0x0

- mtxid>生成されているミューテックスの最大ID

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- 非タスクから本サービス・コールを発行した

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した

E_ILUSE

-28

サービス・コールの使用方法が不正である

- すでにロック状態が解除されている

- ロック状態へと遷移させたのは他タスクである

E_NOEXS

-42

対象ミューテックスが生成されていない