第16章  サービス・コール
 本章では,RI850V4が提供しているサービス・コールについて解説しています。
 
 RI850V4が提供しているサービス・コールは,ユーザが記述した処理プログラムからRI850V4が管理している資源(タスク,セマフォなど)を操作するために用意されたサービス・ルーチンです。
 
 以下に,RI850V4が提供しているサービス・コールを管理モジュール別に示します。
 
 サービス・コールをC言語,およびアセンブリ言語で記述された処理プログラムから発行する場合の呼び出し方法を以下に示します。
 
 -	 C言語
サービス・コールをC言語で記述された処理プログラムから発行する場合,通常のC言語関数と同様の方法で呼び出しを行うことにより,サービス・コールのパラメータはRI850V4に引き数として渡され,該当処理が実行されます。
 
 -	 アセンブリ言語
サービス・コールをアセンブリ言語で記述された処理プログラムから発行する場合,ユーザが開発環境として使用するコンパイラ・パッケージの関数呼び出し規約にしたがったパラメータ,および戻り番地の設定を行ったのち,jarl命令による呼び出しを行うことにより,サービス・コールのパラメータはRI850V4に引き数として渡され,該当処理が実行されます。
 
 備考	 RI850V4が提供するサービス・コールを処理プログラムから発行する場合,以下に示したヘッダ・ファイルの定義(インクルード処理)を行う必要があります。
 
 kernel_id.h:	システム情報ヘッダ・ファイル
 
 次項からRI850V4が提供しているサービス・コールについて,以下の記述フォーマットにしたがって解説します。
 
 1 )	 名称
サービス・コールの名称を示しています。
 
 2 )	 概要
サービス・コールの機能概要を示しています。
 
 3 )	 C言語形式
サービス・コールをC言語で記述された処理プログラムから発行する際の記述形式を示しています。
 
 4 )	 パラメータ
サービス・コールのパラメータを以下の形式で示しています。
 
 5 )	 機能
サービス・コールの機能詳細を示しています。
 
 6 )	 戻り値
サービス・コールからの戻り値を以下の形式で示しています。