5.2.1 概要

インストラクションは、アセンブルの結果、オブジェクト・コード(機械語)に変換されますが、疑似命令は、原則としてオブジェクト・コードに変換されません。

疑似命令は、主に次の機能を持ちます。

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ソースの記述を容易にします。

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メモリの初期化や領域の確保を行います。

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アセンブラ、リンカがその処理を行うために必要となる情報を与えます。

次に、疑似命令の種類を示します。

種類

擬似命令

リンク制御擬似命令

.SECTION, .GLB, .RVECTOR

アセンブル制御擬似命令

.EQU, .END, .INCLUDE

アドレス制御擬似命令

.ORG, .OFFSET, .ENDIAN, .BLKB, .BLKW, .BLKL, .BLKD, .BYTE, .WORD, .LWORD, .FLOAT, .DOUBLE, .ALIGN

マクロ制御擬似命令

.MACRO, .EXITM, .LOCAL, .ENDM, .MREPEAT, .ENDR, ..MACPARA, ..MACREP, .LEN, .INSTR, .SUBSTR

コンパイラ専用制御擬似命令

._LINE_TOP, ._LINE_END, .SWSECTION, .SWMOV, .SWITCH, .INSTALIGN

以降、各疑似命令について詳細な説明を行います。