5.2.3 アセンブル制御擬似命令

制御命令自身はデータを生成しません。命令に対する機械語コードの生成を制御する制御命令です。アドレスの更新は行いません。

 

.EQU

シンボルに32ビット符号付き整数値(-2147483648〜2147483647)の範囲の値を定義 します。

 

[指定形式]

名前>△.EQU△<数値>

[詳細説明]

シンボルに32ビット符号付き整数値(-2147483648〜2147483647)の範囲の値を定義します。

本制御命令でシンボルを定義することにより、シンボリックデバッグ機能が使用できます。

symbol .EQU 1

symbol1 .EQU symbol+symbol

symbol2 .EQU 2

 

[備考]

シンボルに定義できる値は、アセンブル時に確定しなければなりません。

制御命令とオペランドの間には、必ず空白文字またはタブを記述してください。

シンボル定義のオペランドには、シンボルを記述できます。ただし、前方参照となるシンボル名は記述できません。

オペランドには式を記述できます。

シンボルはグローバル指定ができます。

本制御命令と.DEFINE制御命令で同名のシンボルを宣言した場合、先に記述した方が優先されます。

.END

アセンブリ言語ファイルの終了を宣言します。

 

[指定形式]

.END

[詳細説明]

アセンブリ言語ファイルの終了を宣言します。

本制御命令を記述した行以降の記述内容はアセンブルリストファイルに出力するのみで、コード生成などの処理は行いません。

 

.END

 

[備考]

本制御命令は、1つのアセンブリ言語ファイルに必ず1つ記述する必要があります。

 

.INCLUDE

アセンブリ言語ファイルの行に、インクルードファイルの内容全てを読み込みます。

 

[指定形式]

.INCLUDE△<インクルードファイル名>

[詳細説明]

アセンブリ言語ファイルの行に、インクルードファイルの内容全てを読み込みます。

本制御命令で読み込まれたインクルードファイルの内容は、読み込んだアセンブリ言語

ファイル内に記述した場合と、同じ1つのアセンブリ言語ファイルとして処理されます。

インクルードファイルは30レベルまでネストできます。

インクルードファイル名に絶対パスを記述した場合は、記述したディレクトリ内のファイルを検索します。

ファイルが見つからない場合はエラーとなります。

インクルードファイル名に絶対パスを記述していない場合は、次に示す順序でファイルを検索します。

(1) アセンブラ起動時にコマンド行で指定したアセンブリ言語ファイル名にディレクトリ指定がない場合は、.INCLUDE制御命令で指定されたインクルードファイル名を検索します。アセンブラ起動時にコマンド行で指定したアセンブリ言語ファイル名にディレクトリ指定がある場合は、.INCLUDE制御命令で指定されたインクルードファイル名にコマンド行で指定されたディレクトリ名を付加して検索します。

(2) アセンブラオプション-includeで指定されたディレクトリを検索します。

(3) 環境変数INC_RXAに設定されているディレクトリを検索します。

.INCLUDE initial.src

.INCLUDE [email protected]

 

[備考]

制御命令とオペランドの間には、必ず空白文字またはタブを記述してください。

オペランドのインクルードファイル名には、必ずファイル拡張子を記述してください。

オペランドには、制御命令"..FILE"や"@"を含む文字列が記述できます。

ファイル名は、その先頭を除き、空白文字を含むことができます。

ファイル名をダブルクォーテーション「"」で囲わないでください。

自分自身をインクルードファイルに指定することはできません。