[接続用設定]タブ


[接続用設定]タブでは,次に示すカテゴリごとに詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

 

(1) [クロック]

(2) [エミュレータとの接続]【E1】【E20】

(3) [ターゲット・ボードとの接続]【Full-spec emulator】【E1】【E20】

(4) [フラッシュ]【Full-spec emulator】【E1】【E20】

(5) [メモリ]【Full-spec emulator】【E1】【E20】

(6) [コンフィギュレーション]【シミュレータ】

(7) [CPU仮想化支援機能]

図 A.6

プロパティ パネル:[接続用設定]タブ【Full-spec emulator】

図 A.7

プロパティ パネル:[接続用設定]タブ【E1】【E20】

図 A.8

プロパティ パネル:[接続用設定]タブ【シミュレータ】

[各カテゴリの説明]

(1)

[クロック]

クロックに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

メイン・クロックを搭載する

ターゲット・ボードにメイン・クロックを搭載するか否かを選択します。

メイン・クロックを搭載せずに内蔵発振回路を使用する場合は,[いいえ]を選択してください。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

メイン・クロックを搭載します。

いいえ

メイン・クロックを搭載しません。

メイン・クロック周波数 [MHz]

メイン・クロック周波数(逓倍前)をMHz単位で指定します。

デフォルト

【Full-spec emulator】【E1】【E20】

10.00

【シミュレータ】

320.00

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択,またはキーボードからの直接入力

指定可能値

-

ドロップダウン・リストによる次のいずれか

【Full-spec emulator】【E1】【E20】

10.00,20.00(単位:MHz)

【シミュレータ】

1.00,2.00,3.00,3.57,4.00,4.19,4.91,5.00,6.00,7.20,8.00,8.38,9.60,10.00,12.00,16.00,20.00,25.00,30.00,32.00,33.33,34.00,40.00,48.00,50.00,64.00,80.00,160.00,240.00,320.00(単位:MHz)

-

テキスト入力による次の範囲

0.001〜999.999(単位:MHz)

CPUクロック周波数 [MHz]

【Full-spec emulator】
【E1】【E20】

CPUクロック周波数(逓倍後)をコアごとに指定します。

各コアのCPUクロック周波数は,下段のサブプロパティで指定します。CPUクロック周波数は,トレースのタイム・スタンプ情報を実時間に換算する際に使用されます。

なお,表示するサブプロパティの数は選択しているマイクロコントローラの種類に依存します。

コア名称 

(サブプロパティ)

【Full-spec emulator】
【E1】【E20】

選択しているマイクロコントローラが持つコアの名称を表示します。

デフォルト

選択しているマイクロコントローラに依存

変更方法

変更不可

CPUクロック周波数

(サブプロパティ)

【Full-spec emulator】
【E1】【E20】

コア名称のCPUクロック周波数を指定します。

デフォルト

選択しているマイクロコントローラに依存

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択,またはキーボードからの直接入力

指定可能値

0.001〜999.999(単位:MHz)

タイマ/トレース用クロック周波数の選択

【シミュレータ】

タイマ/トレース機能に使用するクロック周波数を表示します。

デフォルト

CPUクロック周波数

変更方法

変更不可

タイマ/トレース用クロック周波数の単位

【シミュレータ】

タイマ/トレース機能に使用するクロック周波数の単位を表示します。

デフォルト

MHz

変更方法

変更不可

タイマ/トレース用クロック周波数

【シミュレータ】

タイマ/トレース機能に使用するクロック周波数の値を表示します。

ただし,デバッグ・ツールと切断時は“---_---”を表示します。

デフォルト

320.00

変更方法

変更不可

(2)

[エミュレータとの接続]【E1】【E20】

エミュレータシリアルNo.

接続するエミュレータのシリアル番号を選択します。

デフォルト

空欄

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

ただし,デバッグ・ツールと切断中の場合のみ変更可

指定可能値

使用するエミュレータに依存

空欄時に接続した場合,検索して最初に見つかったエミュレータのシリアル番号を自動で選択し,接続します。このとき,自動で選択されたエミュレータのシリアル番号はプロジェクト情報には保存されません。

(3)

[ターゲット・ボードとの接続]【Full-spec emulator】【E1】【E20】

ターゲット・ボードとの接続状態に関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

注意

デバッグ・ツールがCS+に接続している場合,このカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

ターゲット・ボードを接続している

【Full-spec emulator】

Full-spec emulatorにターゲット・ボードを接続しているか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

ターゲット・ボードを接続しています。

いいえ

ターゲット・ボードを接続していません。

LPDモード

【E1】【E20】

LPD通信方式のモードを選択します。

デフォルト

選択しているマイクロコントローラに依存

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

選択しているマイクロコントローラに依存

ボーレート[kbps]

【E1】【E20】

LPD通信方式の通信速度を選択します。

なお,このプロパティは,[LPDモード]プロパティにおいて[1ピン]を選択した場合のみ表示されます。

デフォルト

500

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

500,1000,2000(単位:kbps)

LPDクロック周波数[kHz]

【E1】【E20】

LPD通信方式のクロック周波数を選択します。

Defaultを選択した場合,マイクロコントローラ固有のデフォルト値で接続処理を行います。

なお,このプロパティは,[LPDモード]プロパティにおいて[4ピン]を選択した場合のみ表示されます。

デフォルト

Default

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

【E1】 【E20】

Default,5500,11000(単位:kHz)

【E2】

Default,5500,11000,16500(単位:kHz)

エミュレータから電源供給をする(最大200mA)

【E1】

E1からターゲット・ボードに電源を供給するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

電源を供給します。

いいえ

電源を供給しません。

供給電圧

【E1】

E1からターゲット・ボードに供給する電圧を選択します。

なお,このプロパティは,[エミュレータから電源供給をする(最大200mA)]プロパティにおいて[はい]を選択した場合のみ表示されます。

デフォルト

3.3V

変更方法

【E1】

ドロップダウン・リストによる選択

【E2】

ドロップダウン・リストによる選択,またはキーボードからの直接入力

指定可能値

【E1】

3.3,5.0

【E2】

テキスト入力による次の範囲 1.8〜5.0(単位:V)

接続時にOPJTAGをLPD接続に設定する

【E1】【E20】

デバッグ・ツールとの接続時にシリアル・プログラミング・モードで起動し,オプション・バイトの設定をLPD接続に変更するか否かを選択します。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

シリアル・プログラミング・モードで起動し,OPJTAGをチェックします。この際にLPD設定でない場合はLPD設定に変更し,その後デバッグ・モードに移行します。

いいえ

デバッグ・モードで起動し,OPJTAGをチェックします。この際にLPD設定でない場合はメッセージ・ダイアログを表示します。

切断時にOPJTAGをJTAG接続に設定する

【E1】【E20】

デバッグ・ツールとの接続を切断する際に,オプション・バイトの設定をJTAG接続に変更するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

ただし,[接続時にOPJTAGをLPD接続に設定する]プロパティで[いいえ]を選択している場合は変更不可

指定可能値

はい

切断時にオプション・バイトの設定をJTAGに変更します。

いいえ

切断時にオプション・バイトの設定を変更しません。

接続時にRAMを初期化する

【Full-spec emulator】【E1】【E20】

デバッグ・ツール接続時にRAMを初期化するか否かを選択します。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

RAMを初期化します。

いいえ

RAMを初期化しません。

接続時にセキュリティ機能を有効にする

【Full-spec emulator】

デバッグ・ツール接続時にセキュリティ機能(ICU-S)を有効にするか否かを選択します。

セキュリティ機能を一度有効にすると,その後無効にすることはできません。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

デバッグ・ツール接続時にセキュリティ機能(ICU-S)を有効にします。

いいえ

デバッグ・ツール接続時にセキュリティ機能(ICU-S)を有効にしません。

切断時にリセットを解除する

【E2】

切断時にリセットを解除するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

切断時にリセットを解除します。

いいえ

切断時にリセットを解除しません。

PiggyBack boardを使用する

【E1】【E20】

PiggyBack boardを使用するか否かを選択します。

PiggyBack boardを使用する場合は[はい]を選択してください。[いいえ]を選択した状態でPiggyBack boardを使用する場合,エミュレータが起動できない可能性があります。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

PiggyBack boardを使用します。

いいえ

PiggyBack boardを使用しません。

(4)

[フラッシュ]【Full-spec emulator】【E1】【E20】

フラッシュ書き換えに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

注意

選択しているマイクロコントローラによって,このカテゴリ内のプロパティは変化することがあります。
また,デバッグ・ツールがCS+に接続している場合,このカテゴリ内のプロパティを変更することはできません。

セキュリティID

【E1】【E20】

デバッグ・ツールへ接続する際のID認証用のキーコードを指定します。

32桁のID認証をサポートしているマイクロコントローラと64桁のID認証をサポートしているマイクロコントローラがあります。

本プロパティで設定されたキーコードにより認証が失敗した場合,接続エラーとなります。

デフォルト

-

32桁のID認証の場合

FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF

-

64桁のID認証の場合

FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

-

32桁のID認証の場合

32桁の16進数(16バイト)

-

64桁のID認証の場合

64桁の16進数(32バイト)

Code Flash Access Password

【E1】【E20】

Code Flash上のコードを読み出す際のAccess Password(16進数で64桁)を表示します。

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラが本機能をサポートしている場合のみ表示されます。

本プロパティで設定されたAccess Passwordにより認証が失敗した場合,接続エラーとなります。

デフォルト

FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

64桁の16進数(32バイト)

Data Flash Access Password

【E1】【E20】

Data Flash上のコードを読み出す際のAccess Password (16進数で64桁)を表示します。

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラが本機能をサポートしている場合のみ表示されます。

本プロパティで設定されたAccess Passwordにより認証が失敗した場合,接続エラーとなります。

デフォルト

FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

64桁の16進数(32バイト)

Code Flashのセルフ・プログラミングを行う

フラッシュ・セルフ・プログラミング機能のフラッシュ・セルフ・ライブラリを使用して,Code Flashを書き換えるか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

Code Flashの書き換えを行います。この場合,Code Flashのキャッシュは行われません。

いいえ

Code Flashの書き換えを行いません。

フラッシュ書き込み時にクロックを変更する

フラッシュ・メモリに書き込みを行う際に,一時的にクロック・スピードを変更するか否かを選択します

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

フラッシュ・メモリに書き込みを行う際に,クロック・アップを行います。

いいえ

フラッシュ・メモリに書き込みを行う際に,クロック・アップを行いません。

[はい]を選択した場合,CPUクロックだけではなく周辺クロックも変化するため,ブレーク中も動作している周辺システムに影響がある可能性があります。
[いいえ]を選択した場合,設定したクロック・スピードが低いと,デバッガ操作によるフラッシュ書き換え時間が長くなります。

(5)

[メモリ]【Full-spec emulator】【E1】【E20】

メモリに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

ワークRAM開始アドレス

【Full-spec emulator】【E1】【E20】

デバッガが使用するワークRAMの開始アドレスを指定します。

なお,アドレス値は4バイト単位の値を指定してください。(入力値が4バイト単位の値でない場合は,自動的に補正されます。)

指定したワークRAMの開始アドレスから[ワークRAMサイズ[Kバイト]]プロパティの表示サイズ分は,デバッガのファームウェアが使用します。注1

デフォルト

プロジェクト作成直後は空欄,エミュレータ接続後は選択しているマイクロコントローラに依存

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

選択しているマイクロコントローラのLocal RAM領域,Local RAM領域が存在しない場合はRetention RAM領域に合わせたアドレス値注2

ワークRAMサイズ[Kバイト]

デバッガが使用するワークRAMのサイズを表示します。

デフォルト

プロジェクト作成直後は空欄,エミュレータ接続後は選択しているマイクロコントローラに依存

変更方法

変更不可

注 1.

メモリ内容の退避・復帰が行われるためユーザ・プログラムでもこの領域を使用できますが,ワークRAMに配置する領域は,以下の用途では使用できません。

-

DMA,またはDTS機能の転送元・転送先

-

他の外部マスタでの使用

注 2.

ICUPが搭載されているマイクロコントローラの場合はICUPのLocalRAM領域を指定してください。ICUPが搭載されていないマイクロコントローラの場合はCPU1のLocalRAM領域を指定してください。

(6)

[コンフィギュレーション]【シミュレータ】

このカテゴリ内のプロパティは,常に無効です。

(7)

[CPU仮想化支援機能]

このカテゴリ内のプロパティは,常に無効です。