2.3.3.2 [デバッグ・ツール設定]タブ

次に示すカテゴリごとに,デバッグ・ツールの基本設定を行います。

 

(1) [メモリ]

(2) [実行中のメモリ・アクセス]

(3) [実行中のイベント設定]

(4) [実行中のリセット]

(5) [ブレーク]

(6) [トレース]

(7) [入力信号のマスク]

(8) [マルチコア]

(9) [ステップ実行]

(1)

[メモリ]

メモリに関する設定を行います。

図 2.27

[メモリ]カテゴリ【E1】

-

[メモリ・マッピング]

展開表示することにより,現在のメモリ・マッピングの状況が,メモリ領域の種別ごとに詳細表示されます。

メモリ種別がExternal Memoryの場合のみ[アクセス幅[ビット]]プロパティを表示します。

アクセス幅[ビット]をドロップダウン・リストにより選択します。

External Memoryは,選択しているマイクロコントローラが,外部メモリ領域をサポートしている場合のみ表示します。

注意

外部メモリ領域にフラッシュ・メモリ以外のメモリ(RAMなど)が搭載されているターゲット・ボードを使用している場合のみ外部メモリ領域にアクセス可能です。

図 2.28

メモリ・マッピング の詳細表示

注意

メモリ・マッピングの追加/削除はできません。

備考

選択しているマイクロコントローラがマルチコア対応版の場合,コア(PE)の選択を切り替えることにより,PEごとのメモリ・マッピングの状況を表示します(「2.7 コア(PE)の選択」参照)。

-

[メモリ書き込み時にベリファイを行う]

メモリ書き込み時に,ベリファイを行うか否かを選択します。

[はい]を選択した場合,ダウンロードの際,またはメモリ パネルウォッチ パネルで値を変更した際にベリファイを行います(デフォルト)。

(2)

[実行中のメモリ・アクセス]

プログラム実行中におけるメモリ・アクセス(リアルタイム表示更新機能)に関する設定を行います。

リアルタイム表示更新機能についての詳細は,「2.10.1.4 プログラム実行中にメモリの内容を表示/変更する」を参照してください。

図 2.29

[実行中のメモリ・アクセス]カテゴリ【E1】

-

[実行中にアクセスする]

プログラム実行中に内蔵RAM領域にアクセスするか否かを選択します。

アクセスを許可する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

-

[実行中に表示更新を行う]

プログラム実行中に,メモリ パネルウォッチ パネルの表示内容を更新するか否かを選択します。

表示内容の更新を行う場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。

-

[表示更新間隔[ms]]

このプロパティは,[実行中に表示更新を行う]プロパティにおいて[はい]を選択した場合のみ有効となります。

プログラム実行中に,メモリ パネルウォッチ パネルの表示内容を更新する間隔を指定します。

直接入力により,100〜65500の範囲の整数(100 ms未満の端数切り上げ)を指定してください(デフォルト:[500])。

(3)

[実行中のイベント設定]

このカテゴリでは,実行中のイベント設定に関する設定を行います。

図 2.30

[実行中のイベント設定]カテゴリ

-

[実行を一瞬停止してイベントを設定する]

プログラム実行中,またはトレーサ/タイマ動作中には設定することができないイベントを,プログラムの実行,またはトレーサ/タイマの動作を強制的に一瞬停止させることで設定を行うか否かを選択します。

このプロパティの対象となるイベント種別については,「2.17.6.2 実行中に設定/削除可能なイベント種別」を参照してください。

プログラム実行中,またはトレーサ/タイマ動作中に,イベントの設定を行う場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

(4)

[実行中のリセット]

このカテゴリでは,プログラム実行中におけるリセット操作に関する設定を行います。

図 2.31

[実行中のリセット]カテゴリ

-

[強制リセットを使用する]

プログラム実行中のリセット操作,または強制ブレークに失敗した場合に,強制リセットを実施するか否かを選択します。

以下の原因でリセットに失敗する場合に自動的に強制リセットを試みます。

-

クロック供給が停止している等の状態で強制ブレークできない場合

-

初期停止状態のコア(PE)が存在している場合

 

強制リセットに成功した場合,全てのコア(PE)がリセット後ブレーク状態に遷移します。

強制リセットを実施したい場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

(5)

[ブレーク]

ブレーク機能に関する設定を行います。

ブレーク機能,およびこのカテゴリ内の設定についての詳細は,「2.9 プログラムの停止(ブレーク)」を参照してください。

(6)

[トレース]

トレース機能に関する設定を行います。

トレース機能,およびこのカテゴリ内の設定についての詳細は,「2.12 実行履歴の収集」を参照してください。

(7)

[入力信号のマスク]

入力信号のマスクに関する設定を行います。

図 2.32

[入力信号のマスク]カテゴリ【E1】

-

[WAIT信号をマスクする]

WAIT信号をマスクするか否かを選択します。

WAIT信号をE1に入力しない場合は,[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

-

[RESET信号をマスクする]

RESET信号をマスクするか否かを選択します。

RESET信号をE1に入力しない場合は,[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

-

[マスクするRESET信号の選択]

このプロパティは,[RESET信号をマスクする]プロパティにおいて[はい]を選択した場合のみ表示されます。

マスクされるRESET信号を表示します。

このプロパティを変更することはできません。

(8)

[マルチコア]

マルチコアの制御方法に関する設定を行います。

図 2.33

[マルチコア]カテゴリ【E1】

-

[デバッグ・モード]

マルチコアのデバッグ・モードを次のドロップダウン・リストにより選択します。

注意

トレース・データを収集できるコアは,このプロパティの選択により異なります。
トレース・データを収集するコアの選択は,「2.12.1 トレース動作の設定をする」を参照してください。

同期デバッグ・モード

マイクロコントローラに搭載されている全てのコアの実行と停止を同期させます(デフォルト)。

トレース・データを収集できるコアは,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブの[トレース]カテゴリ内[トレースの取得対象]プロパティで[デバッグ対象コアのみ]または,[全てのコア]を選択できます。

非同期デバッグ・モード

デバッグ対象として選択したコアのみ実行,停止を制御します。

トレース・データを収集できるコアは,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブの[トレース]カテゴリ内[トレースの取得対象]プロパティで選択したコアのみとなります。

 

デバッグ対象の選択については,「2.7 コア(PE)の選択」を参照してください。

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラがマルチコアの場合のみ表示します。

このプロパティは,すべてのコアが停止状態の場合のみ変更可能です。

-

[初期停止状態をデバッグする]

初期停止状態をデバッグするか否かを選択します。

初期停止状態をデバッグする場合は,[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。

詳細は,「2.8.2.2 マイクロコントローラ(CPU)をリセットしてから実行する(初期停止デバッグ)」を参照してください。

このプロパティは,選択しているマイクロコントローラがマルチコアの場合のみ表示します。

また,初期停止状態をデバッグする機能を持つマイクロコントローラの場合のみ,このプロパティは変更可能です。

(9)

[ステップ実行]

ステップ実行の制御方法に関する設定を行います。

図 2.34

[ステップ実行]カテゴリ【E1】

-

[指定セクションをスキップする]

指定セクションをスキップするか否かを選択します。

指定セクションをスキップする場合は,[はい]を選択してください。(デフォルト:[いいえ])。

-

[指定セクション]

このプロパティは,[指定セクションをスキップする]プロパティにおいて[はい]を選択した場合のみ表示します。

設定は,このプロパティを選択すると欄内右端に表示される[...]ボタンをクリックすることでオープンする,指定セクション ダイアログ上で行います。