17.5.4 データ・キュー情報

データ・キュー情報では,

1 ) ID dtqid

2 ) 属性(キューイング方式)dtqatr

3 ) データ数dtqcnt,メモリ領域名sec_nam

4 ) システム予約領域dtq

といった項目を個々のデータ・キューに対して定義します。

なお,データ・キュー情報として定義可能な数は,1つのIDに対して1個に限られます。

以下に,データ・キュー情報の記述形式を示します。

 
 CRE_DTQ ( dtqid, { dtqatr, dtqcnt[:sec_nam ], dtq } );


以下に,データ・キュー情報で記述する項目について示します。

1 ) ID dtqid

データ・キューのIDを指定します。
なお,dtqidとして指定可能な値は“0x1〜0xff,または名前”に限られます。


備考 dtqidに“名前”を指定した場合,CF850V4はIDの自動割り付け処理を行います。なお,名前とIDの対応は,下記形式でシステム情報ヘッダ・ファイルに出力されます。

 #define dtqid   数値
2 ) 属性(キューイング方式)dtqatr

データ・キューの属性(キューイング方式)を指定します。
なお,dtqatrとして指定可能な値は“TA_TFIFO,TA_TPRIのいずれか”に限られます。


TA_TFIFO: データの送信要求を行った順

TA_TPRI: タスクの優先度順

3 ) データ数dtqcnt,メモリ領域名sec_nam

データ・キューのデータ・キュー領域にキューイング可能なデータの最大数,およびデータ・キュー領域用に確保するメモリ領域の名前を指定します。
なお,dtqcntとして指定可能な値は“0x0〜0xff”に,sec_namとして指定可能な値は“メモリ領域情報で定義したメモリ領域名sec_nam”に限られます。


備考 sec_namの指定を省略した場合,データ・キュー領域用に確保するメモリ領域は“.kernel_workセクション”となります。

4 ) システム予約領域dtq

システム予約領域です。
なお,dtqとして指定可能な値は“NULL”に限られます。