17.5.5 メールボックス情報

メールボックス情報では,

1 ) ID mbxid

2 ) 属性(キューイング方式)mbxatr

3 ) 最大メッセージ優先度maxmpri

4 ) システム予約領域mprihd

といった項目を個々のメールボックスに対して定義します。

なお,メールボックス情報として定義可能な数は,1つのIDに対して1個に限られます。

以下に,メールボックス情報の記述形式を示します。

 
 CRE_MBX ( mbxid, { mbxatr, maxmpri, mprihd } );


以下に,メールボックス情報で記述する項目について示します。

1 ) ID mbxid

メールボックスのIDを指定します。
なお,mbxidとして指定可能な値は“0x1〜0xff,または名前”に限られます。


備考 mbxidに“名前”を指定した場合,CF850V4はIDの自動割り付け処理を行います。なお,名前とIDの対応は,下記形式でシステム情報ヘッダ・ファイルに出力されます。

 #define mbxid   	数値
2 ) 属性(キューイング方式)mbxatr

メールボックスの属性(キューイング方式)を指定します。
なお,mbxatrとして指定可能な値は“TA_TFIFO,TA_TPRIのいずれか,TA_MFIFO,TA_MPRIのいずれか”に限られます。


【 タスク・キューイング方式 】

TA_TFIFO: メッセージの受信要求を行った順

TA_TPRI: タスクの優先度順

【 メッセージ・キューイング方式 】

TA_MFIFO: メッセージの送信要求を行った順

TA_MPRI: メッセージの優先度順

3 ) 最大メッセージ優先度maxmpri

本情報で定義されたメールボックスに対して送信されるメッセージの優先度範囲(最大メッセージ優先度)を指定します。
なお,maxmpriとして指定可能な値は“0x1〜0x7fff”に限られます。


備考 属性(キューイング方式)mbxatrにTA_MFIFOが指定された場合,本項目の指定は無効となります。

4 ) システム予約領域mprihd

システム予約領域です。
なお,mprihdとして指定可能な値は“NULL”に限られます。