trcv_mbx

概要

メッセージの受信(タイムアウト付き)

C言語形式

 ER      trcv_mbx ( ID mbxid, T_MSG **ppk_msg, TMO tmout );


パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      mbxid;
メールボックスのID

O

 T_MSG   **ppk_msg;
メッセージの先頭アドレスを格納する領域へのポインタ

I

 TMO     tmout;
待ち時間(単位:ミリ秒)

TMO_FEVR: 永久待ち

TMO_POL: ポーリング

数値: 待ち時間



【 TA_MFIFO属性用メッセージT_MSGの構造 】

 typedef struct  t_msg {
         struct  t_msg   *msgnext;       /*システム予約領域*/
 } T_MSG;


【 TA_MPRI属性用メッセージT_MSG_PRIの構造 】

 typedef struct  t_msg_pri {
         struct  t_msg   msgque;         /*システム予約領域*/
         PRI     msgpri;                 /*優先度*/
         UH      RFU;                    /*システム予約領域*/
 } T_MSG_PRI;


機能

mbxidで指定されたメールボックスからメッセージを受信し,その先頭アドレスをppk_msgで指定された領域に格納します。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象メールボックスからメッセージを受信することができなかった(待ちキューにメッセージがキューイングされていなかった)場合には,メッセージの受信は行わず,自タスクを対象メールボックスの待ちキューにキューイングしたのち,RUNNING状態からタイムアウト付きのWAITING状態(メッセージ受信待ち状態)へと遷移させます。

なお,メッセージ受信待ち状態の解除は,以下の場合に行われ,メッセージ受信待ち状態からREADY状態へと遷移します。

 
メッセージ受信待ち状態の解除操作

エラー・コード

snd_mbxの発行により,対象メールボックスにメッセージが送信された

E_OK

isnd_mbxの発行により,対象メールボックスにメッセージが送信された

E_OK

rel_waiの発行により,メッセージ受信待ち状態を強制的に解除された

E_RLWAI

irel_waiの発行により,メッセージ受信待ち状態を強制的に解除された

E_RLWAI

tmoutで指定された待ち時間が経過した

E_TMOUT



備考1 自タスクを対象メールボックスの待ちキューにキューイングする際のキューイング方式は,コンフィギュレーション時に定義された順(FIFO順,優先度順)に行われます。

備考2 rel_wai,またはirel_waiの発行,または待ち時間の経過によりメッセージ受信待ち状態を解除された場合,ppk_msgで指定された領域の内容は不定となります。

備考3 待ち時間tmoutにTMO_FEVRが指定された際には“rcv_mbxと同等の処理”を,TMO_POLが指定された際には“prcv_mbxiprcv_mbxと同等の処理”を実行します。

備考4 メッセージT_MSG,T_MSG_PRIについての詳細は,「15.2.6 メッセージ」を参照してください。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_PAR

-17

待ち時間の指定が不正(tmout<TMO_FEVR)である

E_ID

-18

IDの指定が不正である

- mbxid≦0x0

- mbxid>生成されているメールボックスの最大ID

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- 非タスクから本サービス・コールを発行した

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した

- ディスパッチ禁止状態から本サービス・コールを発行した

E_NOEXS

-42

対象メールボックスが生成されていない

E_RLWAI

-49

rel_wai,またはirel_waiの発行により,メッセージ受信待ち状態を強制的に解除された

E_TMOUT

-50

待ち時間が経過した