ルネサス
-SHow
リスト・ファイルへの出力情報を指定します。
[指定形式]
-SHow[=info[,info]...]
-
省略時解釈
なし
[詳細説明]
リスト・ファイルへの出力情報infoを指定します。
infoに指定可能なものを以下に示します。
出力情報(info)
-form=libraryオプション指定時
-form=libraryオプション以外指定時
SYmbol
モジュール内シンボル名を出力
シンボル・アドレス,サイズ,種別,最適化内容を出力
Reference
指定不可
シンボル・アドレス,サイズ,種別,最適化内容,シンボルの参照回数を出力
SEction
モジュール内セクション名を出力
Xreference
クロス・リファレンス情報を出力
Total_size
ROM配置対象,RAM配置対象ごとに,セクションの合計サイズを出力
VECTOR
ベクタ情報を出力
STRUCT
構造体,共用体メンバ情報を出力
RELOCATION_ATTRIBUTE
再配置属性を出力
CFI
-form=absoluteオプション指定時
不正な間接関数呼び出し検出で用いる関数リストを出力
-form=hex/bin/stypeオプション指定時かつ入力ファイルがabsolute/hex/stype以外
ALL
モジュール内シンボル名,セクション名を出力
-form=relocateオプション指定時
-show=symbol,xreference,total_sizeオプション指定時と同じ情報を出力
-show=symbol,reference,xreference,total_size,vector,
struct指定時と同じ情報を出力
-form=hexadecimal/stype/binaryオプション指定時
-form=objectオプション指定時
備考
出力情報の詳細については,「3.2リンク・マップ・ファイル」,「3.4ライブラリ・リスト・ファイル」を参照してください。
出力情報の指定を省略した場合については,[備考]を参照してください。
-extractオプションを指定した場合,出力情報(info)を指定することはできません。
[使用例]
リンク・マップ・ファイルにシンボル・アドレス,サイズ,種別,最適化内容,シンボルの参照回数を出力します。
>rlink a.obj b.obj -list -show=symbol,reference
[備考]
-formオプションと-show,または-show=allオプションの指定により,出力情報infoが有効/無効になる組み合わせを以下に示します。
-form=absolute
-showのみ
有効
無効
-show=all
-form=library
-form=relocate
有効注1
-form=object
-form=
hexadecimal注2/stype注3/binary
有効注4
注 1.
入力ファイルがロード・モジュール・ファイルの場合は無効となります。
注 2.
入力ファイルがインテル拡張ヘキサ・ファイルの場合は,-showオプションを指定することはできません。
注 3.
入力ファイルがモトローラ・Sタイプ・ファイルの場合は,-showオプションを指定することはできません。
注 4.
入力ファイルがロード・モジュール・ファイル,インテル拡張ヘキサ・ファイル,モトローラ・Sタイプ・ファイルの場合は無効となります。
なお,クロス・リファレンス情報の出力については以下の制限があります。
入力ファイルがロード・モジュール・ファイルの場合,参照側アドレスの情報は出力されません。
同一ファイル内の定数シンボルへの参照についての情報は出力されません。
コンパイル時に最適化が有効で,直下の関数を呼び出す場合についての情報は出力されません。