2.13.4.1 ポイント・トレース・イベントを設定する 

ポイント・トレース・イベントの設定は,次のいずれかの操作により行います。

注意 1.

ポイント・トレース・イベントの設定に関しては(有効イベント数の制限など),「2.18.6 イベント設定に関する留意事項」も参照してください。

注意 2.

トレース動作中は,ポイント・トレース・イベントの設定/削除はできません。

注意 3.

DMAによるアクセスはトレース対象外です。

注意 4.

【Full-spec emulator】【E1】【E20】
任意区間の実行履歴を収集するトレース・イベント(トレース開始イベント/トレース終了イベント)と同時に使用する場合,トレース開始イベントが成立するまでポイント・トレースの実行履歴を収集しません。

備考

【シミュレータ】
ポイント・トレース・イベントのいずれかが有効状態で設定されると,プロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[トレース]カテゴリ内[トレース機能を使用する]プロパティの指定を自動的に[はい]に変更し,トレース機能が有効化されます。

(1)

エディタ パネル/逆アセンブル パネル上の変数/I/Oレジスタへのアクセスの場合

操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタ パネル/逆アセンブル パネル上で行います。

各パネルにおいて,対象となる変数,またはI/Oレジスタを選択したのち,目的のアクセス種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。

ただし,対象となる変数は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数のみとなります。

アクセス種別

操作方法

リード

[トレース設定]→[値をトレースに記録(読み込み時)]を選択します。

ライト

[トレース設定]→[値をトレースに記録(書き込み時)]を選択します。

リード/ライト

[トレース設定]→[値をトレースに記録(読み書き時)]を選択します。

注意

カレント・スコープ内の変数が対象となります。

(2)

登録したウォッチ式へのアクセスの場合

操作は,ウォッチ パネル上で行います。

対象となるウォッチ式を選択したのち,目的のアクセス種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います(「2.11.6 ウォッチ式を表示/変更する」参照)。

ただし,対象となるウォッチ式は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数/I/Oレジスタのみとなります。

アクセス種別

操作方法

リード

[トレース出力]→[値をトレースに記録(読み込み時)]を選択します。

ライト

[トレース出力]→[値をトレースに記録(書き込み時)]を選択します。

リード/ライト

[トレース出力]→[値をトレースに記録(読み書き時)]を選択します。

注意

カレント・スコープ内のウォッチ式が対象となります。
カレント・スコープ以外のウォッチ式を対象とする場合は,スコープ指定したウォッチ式を選択してください。

 

以上の操作を行うことにより,対象変数,I/Oレジスタ,またはウォッチ式にポイント・トレース・イベントが設定されたとみなされ,イベント パネルで管理されます(「2.18 イベントの管理」参照)。

図 2.123

イベント パネルのポイント・トレース・イベントの設定例