デバッグ対象となるロード・モジュール・ファイルのダウンロードを実行します。
次に示す手順に従って,プロパティ パネルの[ダウンロード・ファイル設定]タブにおけるダウンロードのための設定を行ったのち,ダウンロードを実行してください。
デフォルトの設定では,ダウンロード後に自動的にCPUをリセットし,指定シンボルまで実行します。この動作が不要な場合は,[ダウンロード後にCPU をリセットする]プロパティ,および[CPUリセット後に指定シンボル位置まで実行する]プロパティにおいて[いいえ]を選択してください。 |
ダウンロードの対象となるファイル名,およびダウンロード条件を表示します(プロパティ値の“[ ]”内の数値は,現在ダウンロードの対象に指定されているファイル数を示します)。
ダウンロードの対象となるファイルは,メイン・プロジェクト/サブプロジェクトでビルド対象に指定しているファイルが自動的に決定されます注1。
ただし,ダウンロードの対象となるファイル,およびダウンロード条件は,手動で変更することができます。この場合は,「2.5.2 応用的なダウンロード方法」を参照してください。注2
ダウンロード完了後にCPUをリセットするか否かを指定します。
CPUをリセットする場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。
ダウンロード実行前にフラッシュROMを消去するか否かを指定します。
フラッシュROMを消去する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。
なお、[はい] を選択した場合、ダウンロード・データが存在する領域のみ消去の対象となります。
デバッグ作業を進めることにより,変更を加えたプログラムを再ダウンロードした場合,現在設定されているイベントの設定位置(アドレス)が命令の途中になる場合があります。この場合の対象イベントの扱いをこのプロパティで指定します。
次のドロップダウン・リストによりどちらかを選択してください。
ただし,このプロパティでの指定は,デバッグ情報のないイベント設定位置に対してのみ適用されます。デバッグ情報があるイベント設定位置の場合は,常にソース・テキスト行の先頭に移動します。
Configuration Setting Areaへのダウンロードを許可するかどうかを選択します。
Configuration Setting Areaへのダウンロードを許可する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。
Configuration Setting Areaへダウンロードした場合,ダウンロード後にデバッグ・ツールの再接続を実施してください。
なお,このプロパティは,ダウンロード後,自動的に[いいえ]に設定されます。
また,このプロパティは,プロジェクト・ファイルに保存されません。
Block Protection Areaへのダウンロードを許可するかどうかを選択します。
Block Protection Areaへのダウンロードを許可する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。
Block Protection Areaへダウンロードした場合,ダウンロード後にデバッグ・ツールの再接続を実施してください。
なお,このプロパティは,ダウンロード後,自動的に[いいえ]に設定されます。
また,このプロパティは,プロジェクト・ファイルに保存されません。
Security Setting Areaへのダウンロードを許可するかどうかを選択します。
Security Setting Areaへのダウンロードを許可する場合は[はい]を選択してください(デフォルト:[いいえ])。
Security Setting Areaへダウンロードした場合,ダウンロード後にデバッグ・ツールの再接続を実施してください。
なお,このプロパティは,ダウンロード後,自動的に[いいえ]に設定されます。
また,このプロパティは,プロジェクト・ファイルに保存されません。
CPUリセット後,またはダウンロード完了後([ダウンロード後にCPU をリセットする]プロパティで[はい]を選択している場合のみ)に,プログラムを指定シンボル位置まで実行するか否かを指定します。
プログラムを指定シンボル位置まで実行する場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。
[ダウンロード後にCPU をリセットする]プロパティで[はい]を選択している場合では,このプロパティで[はい]を選択すると,ダウンロード完了後,[指定シンボル]プロパティで指定した位置のソース・テキストを表示した状態でエディタ パネルが自動的にオープンします。 |
このプロパティは,[CPUリセット後に指定シンボル位置まで実行する]プロパティにおいて[はい]を選択した場合のみ表示されます。
CPUリセット後にプログラムを実行して停止する位置を指定します。
直接入力により,0〜“アドレス空間の終了アドレス”の範囲のアドレス式で指定してください(デフォルト:[_main])。
ただし,指定したアドレス式がアドレスに変換できない場合,プログラムは実行されません。
デバッグ情報を読み込む際に使用するメモリ・サイズの上限値を指定します。
使用したメモリ・サイズがここで指定した上限値を越えた場合,上限値の1/2以下のメモリ・サイズになるまで読み込んだデバッグ情報を破棄することでメモリを開放します(メモリ不足が発生する場合,上限値を小さくすることで改善される可能性があります)。
直接入力により,100〜1000(単位:Mバイト)の範囲の10進数値で指定してください(デフォルト:[500])。
デバッグ・ツールバーの ボタンをクリックします。
なお,デバッグ・ツールと切断時にこの操作が行われた場合は,自動的にデバッグ・ツールと接続したのち,ダウンロードを実行します。
デバッグ作業を進めることにより,変更を加えたプログラムを再ダウンロードする場合は,メイン・ウインドウ上の[デバッグ]メニュー→[ビルド&デバッグ・ツールへダウンロード]を選択することにより,ビルド→ダウンロードを容易に行うことができます。 |
ダウンロードの実行を中断する場合は,ダウンロードの進捗状況を表示する処理中表示 ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリック,または[Esc]キーを押下します。
ロード・モジュール・ファイルのダウンロードが成功すると,エディタ パネルが自動的にオープンし,ダウンロードしたファイルのソース・テキストが表示されます。
ダウンロードの実行前/実行後に,I/Oレジスタ/CPUレジスタ値を指定した値に自動的に書き換える処理を設定することができます(「2.19 フック処理を設定する」参照)。 |