2.7.2 空き領域を充てんする

空き領域の充てんを行うには,ヘキサ・ファイルの出力範囲を設定する必要があります。なお,空き領域の充てんを行うためのプロパティは,ヘキサ・ファイルの出力範囲を設定すると表示されます。

設定は以下の手順で行います。

 

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ヘキサ・ファイルの出力範囲設定

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空き領域の充てん方法設定

 

プロジェクト・ツリーでビルド・ツール・ノードを選択し,プロパティ パネル[ヘキサ出力オプション]タブを選択します。

(1)

ヘキサ・ファイルの出力範囲設定

ヘキサ・ファイルの出力範囲の設定は,[出力ファイル]カテゴリの[分割出力ファイル]プロパティで行います。

図 2.53

[分割出力ファイル]プロパティ

 

[...]ボタンをクリックすると,テキスト編集 ダイアログがオープンします。

図 2.54

テキスト編集 ダイアログ

 

[テキスト]に分割出力ファイル名を「ファイル名=先頭アドレス-終了アドレス」(先頭アドレス終了アドレス:出力範囲の先頭アドレス,終了アドレス),または「ファイル名=セクション名」(セクション名:出力するセクション名)の形式で1行に1つずつ入力します。

セクション名を複数指定する場合は,「ファイル名=セクション名:セクション名」のように,コロンで区切って入力します。

先頭アドレス,終了アドレスは16進数で指定します。

1行に259文字まで,65535行まで指定可能です。

[OK]ボタンをクリックすると,入力した分割出力ファイル名がサブプロパティとして表示されます。

図 2.55

[分割出力ファイル]プロパティ(分割出力ファイル名設定後)

 

分割出力ファイル名の変更は,[...]ボタン,またはサブプロパティのテキスト・ボックスへの直接入力により行うことができます。

(2)

空き領域の充てん方法設定

出力範囲の空き領域の充てん方法を設定します。

(a)

空き領域を乱数で充てんする場合

[ヘキサ・フォーマット]カテゴリの[出力範囲のメモリの空き領域をデータで充てんする]プロパティで[はい(乱数)(-SPace=Random)]を選択してください。

図 2.56

[出力範囲のメモリの空き領域をデータで充てんする]プロパティ

 

(b)

空き領域を充てんするデータを指定する場合

[ヘキサ・フォーマット]カテゴリの[出力範囲のメモリの空き領域をデータで充てんする]プロパティで[はい(データ指定)(-SPace=<数値>)]を選択すると,[空き領域出力データ]プロパティを表示します。

図 2.57

[出力範囲のメモリの空き領域をデータで充てんする],および[空き領域出力データ]プロパティ

 

テキスト・ボックスに空き領域の充てん値を直接入力してください。

指定可能な値の範囲は00〜FFFFFFFF(16進数)です。

デフォルトでは,“FF”を設定しています。