ルネサス
-Input
入力ファイルを指定します。
[指定形式]
-Input=suboption[{,|△} ...]
suboption := {file|file(module[, ...])}
-
省略時解釈
なし
[詳細説明]
入力ファイルfileを指定します。 複数指定する場合は,カンマ(,),または空白文字で区切ります。
ワイルドカード(*,?)も使用可能です。 ワイルドカードで指定した文字列は,アルファベット順に展開します。 数字と英文字では数字を先に,英大文字と英小文字では英大文字を先に展開します。
入力ファイルとして指定できるのは,コンパイラ,またはアセンブラが出力したオブジェクト・ファイル,最適化リンカが出力したリロケータブル・ファイル,ロード・モジュール・ファイル,インテル拡張ヘキサ・ファイル,およびモトローラ・Sタイプ・ファイルです。 また,“library(module)”の形式で,ライブラリ内モジュールを指定することもできます。 モジュール名は拡張子なしで指定します。
入力ファイル名に拡張子の指定がないとき,モジュール名の指定がない場合は“.obj”,モジュール名の指定がある場合は“.lib”を指定したものとみなします。
[注意]
本オプションは,サブコマンド・ファイル内のみで使用することができます。 本オプションをコマンド・ライン上で指定した場合は,エラーとなります。 コマンド・ライン上で入力ファイルを指定する場合は,-inputオプションなしで指定してください。
[使用例]
a.objとlib1.lib内のモジュールeを入力します。
<コマンド・ライン>
>rlink -subcommand=sub.txt
<サブコマンド・ファイルsub.txt>
-input=a.obj lib1(e)
“c”で始まり,拡張子が“.obj”であるファイルをすべて入力します。
-input=c*.obj
[備考]
本オプションは,-form=object,および-extractオプションを指定した場合は無効となります。
入力ファイルにインテル拡張ヘキサ・ファイルを指定した場合は-form=hexadecimalオプション,モトローラ・Sタイプ・ファイルを指定した場合は-form=stypeオプションのみを指定することができます。 出力ファイル名を指定していない場合は,“先頭入力ファイル名_combine.拡張子”となります(入力ファイルがa.motの場合,出力ファイルはa_combine.motとなります)。