ルネサス
-ENTry
実行開始アドレスを指定します。
[指定形式]
-ENTry={symbol|address}
-
省略時解釈
なし
[詳細説明]
実行開始アドレスを外部定義シンボルsymbol,またはアドレスaddressで指定します。
addressは16進数で指定します。 先頭がA〜Fの場合は,先に定義シンボルを検索し,該当するシンボルがなければアドレスと解釈します。 先頭が0の場合は,常にアドレスと解釈します。
シンボル名がC変数名の場合は,プログラム中での定義名の先頭に“_”を付加します。
コンパイル時にentryシンボルを指定している場合は,本オプションの指定を優先します。
[使用例]
Cのmain関数を実行開始アドレスとして指定します。
>rlink -entry=_main a.obj b.obj
0x100を実行開始アドレスとして指定します。
>rlink -entry=100 a.obj b.obj
[備考]
本オプションは,-form={object|relocate|library}オプション,または-stripオプションを指定した場合は無効となります。
モジュール間最適化(-optimize[={symbol_delete|speed}])指定時には,本オプションでsymbolを指定する必要があります。指定がない場合は,モジュール間最適化指定は無効となります。また,本オプションでaddressを指定している場合は,未参照シンボル削除最適化を抑止します。
-startオプションで配置アドレスを指定したセクションのリスト中に,-entryで指定したアドレスが所属するとき,その-startオプションで指定した配置アドレスから,-entryで指定したアドレスまでの領域を対象にした最適化は抑止します。