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2.11 実行履歴の収集

この節では,プログラムの実行履歴の収集方法について説明します。

一般的に,プログラムの実行履歴をトレースと呼び,以降の記述で使用します。プログラムが暴走した場合,暴走後のメモリ内容やスタック情報などから原因を探ることは非常に困難ですが,収集したトレース・データの内容を解析することにより,暴走するまでの過程を直接探ることができ,プログラムの潜在的バグを発見するために有効です。

注意 1.

【E1】【E20】【EZ Emulator】
選択しているマイクロコントローラがOCDトレース機能搭載品の場合のみ,トレース機能をサポートします。

注意 2.

【シミュレータ】
フェッチ可能なコード・フラッシュ領域(コード・フラッシュ領域が0x0~0x1FFFFの場合,0x1FFFC~0x1FFFF が該当)やRAM領域などの最終アドレスの4バイトはフェッチできません(「ノン・マップ領域へのアクセスにより停止しました。」のメッセージが表示されます)。