Everything
19.7 タスク情報(task[])
ここでは,各タスクを定義します。
形式
< >内は,ユーザが記述する部分を示します。
1 ) ID番号
- 説明
タスクID番号を定義します。
- 定義形式
数値
- 定義範囲
1~255
- 省略時の扱い
cfg600がID番号を自動的に割り当てます。
- 備考
ID番号は,1から漏れなく付与される必要があります。つまり,ID番号を指定する場合は,その値は定義するオブジェクト数以下でなければなりません。
2 ) ID名称(name
- 説明
ID名称を定義します。指定されたID名称は,システム情報ヘッダ・ファイル(kernel_id.h)に以下の形式で出力されます。
 #define <ID名称>   <ID番号>
- 定義形式
シンボル
- 定義範囲

- 省略時の扱い
省略不可
3 ) タスクの開始アドレス(entry_adderess
- 説明
タスクの実行開始関数を定義します。
- 定義形式
関数名
- 定義範囲

- 省略時の扱い
省略不可
4 ) ユーザ・スタック・サイズ(stack_size
- 説明
ユーザ・スタック・サイズを定義します。
- 定義形式
数値
- 定義範囲
以下に示す値以上
表19-8  ユーザ・スタック・サイズの下限値
system.context設定
コンパイラ・オプション“-isa”
下限値
NO

68
FPSW

72
ACC
“-isa=rxv2”
92
“-isa=rxv1”またはオプション“-isa”の指定なし
76
FPSW,ACC
“-isa=rxv2”
96
“-isa=rxv1”またはオプション“-isa”の指定なし
80
MIN

44
MIN,FPSW

48
MIN,ACC
“-isa=rxv2”
68
“-isa=rxv1”またはオプション“-isa”の指定なし
52
MIN,FPSW,ACC
“-isa=rxv2”
72
“-isa=rxv1”またはオプション“-isa”の指定なし
56

備考 コンパイラ・オプション“-isa”は,コンパイラ CC-RX V2.01以降でサポートされています。
- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は256)を適用
5 ) ユーザ・スタック領域に付与するセクション名(stack_secion
- 説明
ユーザ・スタック領域に付与するセクション名を定義します。
cfg600は,stack_secionで指定されたセクションにstack_sizeで指定されたサイズのユーザ・スタック領域を生成します。このセクションのセクション属性は“DATA”,アライメント数は4です。リンク時には,このセクションをRAM領域に配置してください。ただし,0番地に配置してはなりません。
- 定義形式
シンボル
- 定義範囲

- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はSURI_STACK)を適用
6 ) 起動時優先度(priority
- 説明
タスクの起動時の優先度を定義します。
- 定義形式
数値
- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は1)を適用
7 ) TA_ACT属性(initial_start
- 説明
タスクの初期状態を定義します。
- 定義形式
シンボル
- 定義範囲
以下のいずれか。
ON: TA_ACT属性を指定する(初期状態をREADY状態とする)
OFF: TA_ACT属性を指定しない(初期状態をDORMANT状態とする)
- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はOFF)を適用
8 ) 拡張情報(exinf
- 説明
タスクの拡張情報を定義します。
- 定義形式
数値
- 定義範囲
0~0xFFFFFFFF
- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は0)を適用
- 備考
タスクがTA_ACT属性,act_tskまたはiact_tskによって起動された場合,タスクに拡張情報が渡されます。