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11.4 例外ハンドラ先頭へのSYNCP命令配置確認ツール

例外ハンドラ先頭へのSYNCP命令配置確認ツール(syncp_checker)は,G3Mコア用のプロジェクトにおいて,ビルドでモトローラ・Sタイプ・ファイルを出力する際に,例外ハンドラ先頭にSYNCP命令が配置されていることを確認するツールです。CS+ V4.00.00以降をインストールした場合に利用可能となります。

例外ハンドラ先頭へのSYNCP命令配置については,「RH850G3Mユーザーズマニュアル ソフトウェア編」(Rev1.10以降)を参照してください。

本ツールでは,指定した例外ベクタのベース・アドレス(デフォルトは0番地)からモトローラ・Sタイプファイルを解析して,次のいずれかを表示します。

OK

SYNCP命令が配置されている,またはSYNCP命令は不要である

E0595010:NG

SYNCP命令が必要であるにもかかわらず配置されていない可能性がある

W0595020:Warning

本ツールではOKかNGか判定不能である

 

NG,またはWarningが表示された場合は,例外ハンドラの先頭コードを確認してください。

NG,またはWarningが表示された場合でも,出力ファイルは生成されます。

統合開発環境CS+では,CC-RH(ビルド・ツール)のプロパティパネルの[ヘキサ出力オプション]タブで,本ツールを制御できます。[その他]カテゴリの[例外ハンドラ先頭へのSYNCP命令配置確認を行う]プロパティで[いいえ]を選択することで本ツールの起動を抑止できます。例外ベクタ・テーブルを含まないプロジェクトなどではこの方法で抑止してください。

本ツールのオプションは次のとおりです。

-b=address

解析を開始するための例外ベクタのベース・アドレスを指定します。デフォルト値は0です。

-n=num

ユーザ割り込み(EIINT)に対応する例外ベクタ・テーブルのエントリ数を指定します。デフォルト値は16です。