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2.15.2.1 タイマ計測イベントを設定する

タイマ計測イベントを設定するため,タイマ計測を開始/終了するタイマ開始イベント/タイマ終了イベントを設定します。

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントの設定は,次のいずれかの操作により行います。

(1)

実行系イベントの場合

実行系イベントをタイマ開始イベント/タイマ終了イベントに設定することにより,任意の区間の実行時間を計測することができます。

操作は,ソース・テキスト/逆アセンブル・テキストを表示しているエディタ パネル/逆アセンブル パネルで行います。

各パネルのアドレス表示のある行にキャレットを移動したのち,目的のイベント種別に従って,コンテキスト・メニューより次の操作を行います。

イベント種別

操作方法

タイマ開始

[タイマ設定]→[実行時にタイマ開始]→[タイマnに設定

タイマ終了

[タイマ設定]→[実行時にタイマ終了]→[タイマnに設定

【シミュレータ】
タイマ・イベントを設定するチャネル番号(n:1~8)を選択します。
【Full-spec emulator】【E1】【E20】
コアごとにタイマ・イベントを設定するチャネル番号(n:1~3)を選択します。

注意

タイマ終了イベントは時間測定結果に含まれません。
時間測定結果に含める場合は,1行下にタイマ終了イベントを設定してください。

 

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントは,キャレット位置の行に対応する先頭アドレスの命令に設定されます。

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントが設定されると,設定した行のイベント・エリアに次のイベント・マークが表示されます。

表 2.16

タイマ開始イベント/タイマ終了のイベント・マーク

イベント種別

イベント・マーク

タイマ開始

 

タイマ終了

 

図 2.80

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントの設定例(逆アセンブル パネルの場合)

(2)

アクセス系イベントの場合

今版では,この機能はサポートしていません。

 

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントが設定されると,イベント パネル上において,タイマ計測イベントとして1つにまとめて管理され(「2.19 イベントの管理」参照),タイマ計測イベント項目の“+”マークをクリックすることにより,設定したタイマ開始イベント/タイマ終了イベントの詳細情報が表示されます。

図 2.81

イベント パネルのタイマ開始イベント/タイマ終了イベント(実行系)の設定例【シミュレータ】

図 2.82

イベント パネルのタイマ開始イベント/タイマ終了イベント(実行系)の設定例【Full-spec emulator】【E1】【E20】

備考

イベントの設定状態によりイベント・マークは異なります(「2.19.1 設定状態(有効/無効)を変更する」参照)。
また,すでにイベントが設定されている箇所で,新たにイベントを設定した場合は,複数のイベントが設定されていることを示すイベント・マーク( )が表示されます。

注意 1.

【Full-spec emulator】【E1】【E20】
タイマ開始/終了イベントのどちらか片方の設定でもタイマ計測できます。タイマ開始イベントのみを設定した場合,プログラムの実行停止でタイマ計測は終了します。また,タイマ終了イベントのみを設定した場合,プログラムの実行開始でタイマ計測を開始します。

注意 2.

【シミュレータ】
タイマ開始/終了イベントの両方の設定でタイマ計測が有効になります。そのため,タイマ開始/終了イベントのどちらか片方の設定ではタイマ計測できません。