1. 1. 2 マルチタスクOS
OSの世界では,OSの管理下で実行する処理プログラムを“タスク”,1つのCPU上で複数のタスクを同時実行させることを“マルチタスキング”と呼んでいます。
しかし,厳密にはCPU自体は1度に1つのタスク(命令)しか実行することができないため,タスクの実行を何らかの基準(きっかけ)を利用して非常に短い間隔で切り替えることにより,疑似的に複数のタスクが同時実行しているかのように見せています。
このように,システム内で規定されている何らかの基準を利用してタスクを切り替え,タスクの並列処理を可能としたのが“マルチタスクOS”です。
マルチタスクOSは,複数のタスクを並列実行させることにより,システム全体の処理能力を向上させることを主な目的(仕事)としています。