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2.22 デバッグ・ツールの状態の保存・復帰

デバッグ・ツールの状態(読み書き可能なメモリとレジスタ)を保存することで,保存したときのデバッグ・ツールの状態に戻ることができます。

備考

オプション ダイアログの[全般-デバッグ]カテゴリの[ウォッチ4パネルに登録されたSFR/IORも保存の対象とする]を選択することでSFR/IORも保存の対象とすることができます。

デバッグ・ツールの状態の保存と復帰には,主に二種類の機能があります。

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実行・停止を繰り返し,実行開始の状態に戻りたいときにデバッグ・ツールの状態を巻き戻す

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複数の状態を覚えておき,任意の戻りたい状態に復帰する

 

(1)

デバッグ・ツールの状態を巻き戻す

実行・停止を繰り返した後,実行開始前の状態に巻き戻すことができます。

 

[使い方]

(a)

オプション・ダイアログの[全般-デバッグ]カテゴリの[巻き戻し機能を有効にする]チェックボックスを選択状態にします。

(b)

実行開始時に自動的にデバッグ・ツールの状態を保存します。

(c)

実行・停止を繰り返した後,デバッグメニューの[デバッグ・ツールの状態を巻き戻す]を選択するかあるいは[Ctrl]+[F11]キーを押下することにより一つ前の実行開始前の状態に戻ります。

備考

巻き戻し回数はオプション・ダイアログの[巻き戻し可能回数]により指定できます。

(2)

複数のデバッグ・ツールの状態保存・復帰

複数の状態を保存・復帰できます。

例えば,なかなか呼び出されない関数のデバッグをするために状態を保存し,何度も復帰してデバッグする事ができます。

 

[使い方]

(a)

以下のいずれかの操作でデバッグ・ツールの状態を保存します。

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デバッグメニューの[デバッグ・ツールの状態保存]メニューから[デバッグ・ツールの状態保存1~4]を選択します。

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アクション・イベント ダイアログ[状態保存イベント]タブから[デバッグ・ツールの状態保存1~4]を選択します。指定したアドレスを実行することで状態が保存されます。

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Pythonコンソールからdebugger.DebugTool.SaveState(fileName)によりデバッグ・ツールの状態をファイルに保存します。

(b)

以下のいずれかの操作でデバッグ・ツールの状態を復帰します。

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デバッグメニューの[デバッグ・ツールの状態保存]メニューから[デバッグ・ツールの状態復帰1~4]を選択します。

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アクション・イベント ダイアログ[状態保存イベント]タブから[デバッグ・ツールの状態復帰1~4]を選択します。指定したアドレスを実行することで状態が復帰され保存した状態から実行を継続します。

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Pythonコンソールからdebugger.DebugTool.RestoreState(fileName)によりデバッグ・ツールの状態をファイルから復帰します。